一緒にいると、事あるごとに我を見失って感情的になってしまい、挙げ句には泣いてしまうという人がいますが、こうなった際にどう接して良いのかわからず、大きなストレスの種となっている人は多いようです。
こういったすぐに感情的になってしまうタイプの人の心理というのはどうなっているのでしょうか。
心理と恋愛、仕事等での対処法をまとめました。
Contents
すぐ感情的になる人の心理
感情の起伏が激しい
すぐ感情的になる人は、感情の起伏が激しいために、ちょっとしたイライラが一気に膨れ上がって暴走し始め、自分でも制御不能になってしまいます。
これはもともとの生まれ持った性質である場合もありますが、後天的に付いた心理的な癖であったりすることもあります。
馬鹿にされていないか気にしている
すぐに感情的になってしまう人の多くは、得てして相手が「見下している」「なじっている」と被害者意識に陥る心理的な癖があります。
相手の発する言葉一つ一つに疑心暗鬼になってしまい、深く思い込んでしまうのです。
さらに馬鹿にされていると感じる原因は、「自信がない」「過去に実際に馬鹿にされた」などが挙げられます。
ちょっとでも馬鹿にしているかのような言動をされると、「馬鹿にするな」という意味合いも兼ねて攻撃的に振る舞うので、近寄りがたい人と思われる場合もあるでしょう。
頭の中に余裕がない
すぐに感情的になる人の多くは、常に悩み抱えていたりして余裕がなかったりします。
ぎゅうぎゅうに問題が詰め込まれているので、外野が何か口を出した瞬間、それがはち切れてしまうのです。
ある程度落ち着いた時間を得られても、「次はあれをしないと」「これをしておかないと」と次の課題に取り掛かろうとします。
自分の身の丈に合った行動ができておらず、具合を悪くしてしまうことが多いのも特徴です。
押し切りたいと考えている
一方で明確な目的意識に基いて、すぐに感情的になる人がいます。
「相手が勢いに押され、折れてくれたら良い」「言えば何とかなるだろう」
という考えです。
つまり、たとえ自分が悪くても、喚いて勢いでうやむやにして最悪イーブンに持ち込もうと考えているのです。
そのため、このタイプの人は
「言い返されても、決してこちらが折れる姿勢を取らなければ勝てる」
というように長期戦に持ち込みます。
人として非常に問題がありますが、特に女性で負けず嫌いが激し過ぎる人にはこういう人が多いです。
すぐに感情的になる人物の影響
漫画やドラマ、映画を観れば主人公に感情移入。
感性が敏感であるために、自身の性格にもそれらの価値観が影響していて、作品内の主人公のように感情のままに言葉を発したり、横暴な態度をとってしまうのです。
理性的になることは苦手で、感情面がいかなる場面でも優先されます。ただ、逆にその才能を生かして役者等の芸術面で成功するなど、アーティストチックな一面もあります。
病気の可能性
そもそも、すぐに感情的になってしまう原因は病気だからではないかと考える人もいますが、それも一理あります。
たとえば、
「不安障害」「抑うつ障害」
といった精神疾患があると、心が感情に支配されやすくなると言われています。
ただし、それ以上にもともと性格であったり、体調やストレスの溜まり具合であったりといった原因の方が大きいです。
体調というのは、たとえば女性の場合はPMS(月経前症候群)等の女性ホルモンによる作用が感情に大きな影響を与えるので、それに振り回されやすくなります。
そのためどんなに頑張っても、もともと感情的になりやすい人は根本からその性質を克服することはできません。
ですが、そんなことを言って諦めても何も前に進みませんし、そもそも逆に言えば感情的になる要素を持っているのはみんな同じです。自分のできる努力をして少しでも治せるようにしましょう。
性格は直す努力をする、体調は普段から栄養バランスを気に掛ける、ストレスは上手に管理するという基本的なことを意識するかしないかで全く違ってきます。
すぐ感情的になる人の対処法【共通】
程よく距離を置いて仲良くする
近い距離にいればいるほど、感情を揺さぶってしまうなど、あまり良い点がありません。
なので程よく距離を置いて付き合うことが大切です。
近くにいるから必ずしも良い面が見えてくるとは限りませんし、むしろ遠くにいる方が相手の長所をはっきり感じられたりします。
無理して付き合う必要もなければ、絶妙な距離を保っても良いでしょう。
否定する時は何重にもオブラートに包む
すぐ感情的になる人というのはそこら中に地雷が埋まっているので、相手の意見が間違っていると指摘しないに越したことはありません。
ですが、どうしてもしなければいけないときもあります。
その際はほとんど足の踏み場もないくらいにまで地雷で埋め尽くされている道を進むことになるという事実を理解してください。
ですから、ストレートに「違う」「そうじゃない」と告げるより「こういう意見もあるよ」というように、オブラートに包んだ発言を行いましょう。
加えて、へりくだった言い方を意識すると地雷が爆発するリスクをさらに軽減することができます。
また、自分が実際投げかけられてどういう印象を持つか、相手目線で考える方法もとても重要です。
気に入られるように徹する
すぐ感情的になる人に限った話ではないですが、誰でも自分の嫌いな相手にはちょっとしたことで腹が立ってしまいますし、逆に気に入ってる相手なら許せてしまうところはあるでしょう。
好かれることで、相手が自分に対して感情的になるラインを高くすることが可能です。
ですから、どうしたらその相手に好かれるかよく考えることが大切です。
すぐ感情的になる人の対処法【恋愛】
誠実な恋愛関係を築く
浮気など相手を傷つける行動は避けましょう。
バレてしまえば、感情的に拍車をかけてしまい、何をされるか分かりません。
不誠実だと感じる行動は避け、行動を慎むようにしましょう。
また、他の人を好きになってしまった場合、きちんとお別れを告げてから次の人へ向かった方が、納得させやすいです。
特別なプレゼントやもてなしを考える
ただ単に高いプレゼントを買うというのではなく、相手が特別感を感じるようなプレゼントを考えることが大切です。
なぜなら、相手が特別感を感じるプレゼントというのは、相手をよく観察し、知ろうという努力をしなければ与えられないからです。
この努力に相手は自分が大切にされているという感情を抱くのです。
ですがやりすぎると特別感もなくなるし、当たり前になって喜ばせるハードルが上がってしまうので注意してください。
すぐ感情的になる人の対処法【仕事】
その場限りだと考え大人しくしてる
もしたまに仕事関連で接するくらいの間柄であれば、その場限りだから、なんとかこの場だけを凌ぎ切ろうと考えるようにします。
なるべく雑談には時間を使わないようにするか、もしくは相手に話をさせて、自分はひたすら相槌と聞き側に徹します。
話を膨らませようとするのは感情爆発のリスクを伴うので、できれば相手に気持ちよく話させることに集中した方が良いです。
前述のとおり、すぐ感情的になる人はどこに地雷が埋まってるかわからないので、余計な会話を極力避けることで、そもそも地雷地帯に足を踏み入れないようにするのです。
そういう性質だと考える
相手に出来た人間性を期待すればするほど、違った態度が返ってくるとがっかりしたり、もやもやした感情が生まれます。
期待しすぎず、そのような人なんだと理解することで、イライラするのを抑えることができます。
「この人は感情的になりやすい」と早めのうちにしっかり理解して置くことが大切です。この次に感情的に対応されても「まただ」と受け流し、次の業務にも取り掛かりやすいです。
さいごに
すぐ感情的になる人と一緒にいると、八つ当たりされたりいちいち怒鳴られたりと心休まることも少なく、人によってはストレスになります。
なので大変困った存在なのですが、感情的になりそうな危うい心理は大なり小なり誰でも持ち合わせています。
ですから自分がたとえすぐに感情的になってしまう方だったとしても、決してもともとそういう性格だからとか、病気だからと言い訳をせず、ちゃんと問題と向き合い、自分なりに治す努力をしてください。
もし身近にすぐ感情的になる人がいて困っているのであれば、ここで挙げた対処法を参考にして頂ければそれなりにはうまく付き合うことはできるのではないかと思います。