世間では、ポジティブ思考というのは推奨する人が圧倒的に多いのですが、逆にそういう思考を苦手としていて、あまり好きではないという人もいます。

実際、ポジティブ思考にはデメリット(短所)も存在するのですが、大枠についてはこちらの記事で述べていますのでご残照ください。

ポジティブ思考な人の心理(考え方の特徴)

ここでは、ポジティブ思考の人が苦手だとか、疲れると感じる心理的理由や恋愛や仕事でのポジティブ思考についてまとめました。

 

ポジティブ思考を苦手で嫌いと感じる心理

まず、ポジティブ思考が苦手だとか疲れると感じる理由は、苦手だという本人にある場合とポジティブな人にある場合の2パターンがあります。

前の記事でポジティブには浅いタイプと深いタイプがあるとお話しましたが、浅いタイプだとポジティブの悪い面(短所)が出ることがあります。

同時に、受け手側にも感性の深い浅いがあり、感性の浅い人は深いポジティブに、感性の深い人は浅いポジティブに嫌悪感を感じます。

 

行動範囲が広いから

ポジティブな人は持ち前の明るさにより交友関係も広いです。またインドア派よりもアウトドア派が多く、遊ぶときは外に出るので、そういうのが好きでない方はどっと疲れてしまいます。

とてもじゃないけどついていけないと感じて、徐々にフェードアウトしていくことも。

行動範囲が広いということは良い意味として捉えられますが、価値観が合わない人間からしてみれば苦痛でしかなかったりするでしょう。

しかし、これは苦手だという本人の原因になります。

無理強いをしたら、ポジティブ側にも問題は出てきますが。

 

テンションに付いていけない

ポジティブな人は明るいです。

明るい方は、大概テンションが高く、ムードメーカー、盛り上げ役だったりします。

ときには、そういったノリに合わせないといけないこともあります。

その空気がしんどいと感じる人には疲れるし辛いです。また、自分はそういうキャラじゃないのに合わせなくちゃとプレッシャーを感じてしまう人も、相性が合わないでしょう。

これは苦手という本人、場合によってはポジティブな人にも原因がありますね。

強引にやらせようとする場合はポジティブ側に原因があります。

 

弱音を吐きにくい

ポジティブ思考の人はネガティブな部分を見せないので、弱音を吐いてもポジティブ精神で押し切られ、結果何で相談したんだろうと思い悩みやすいです。

ただ共感して欲しい人は、明るい人と一緒にいるとむしろストレスを溜める結果に。

弱い部分を見せても流されてしまうことがあるので、一緒に居づらいと感じてしまうのですね。

これも苦手という本人、場合によってはポジティブな人にも原因があります。

やはり弱音を吐くという行為は何も生まないのでしないのが理想ではありますが、人間ですから必ずネガティブな気持ちが過ることはあります。

浅いポジティブな人はその気持ちを強引に抑え込むので、ネガティブな意見だとか、そういう雰囲気の発言を極端に嫌うのです。

強引なポジティブさは自分自身の心に負担を掛けます。

また視野を狭めてしまい、自分の都合の良い物の見方しかしなくなってしまいます。

これは浅いポジティブな人の短所と言える部分ですね。

本当にポジティブな人は、相手の弱音もしっかり受け止めてあげるくらいの芯の強さを持っています。

ただし、依存しようとする相手は避けようとします。

 

意見を押し付けてくる

明るい人は多くの場合は自信を持っている為、妙な理論であっても「自分の考えが正しい」と感じていることも珍しくはありません。

そのため、意見の押し付けをして、相手に話すのがしんどいと思われてしまうのです。

これは苦手という本人よりもむしろポジティブな人に原因があります。

意見を押し付けるというのは、それだけ自分の考え方に自信がない表れです。

自分のポジティブ思考が浅いために、ネガティブで理屈の通った意見を言われると気持ちがなびいてしまうので、それを恐れている心理があります。

頭ではポジティブの重要性を理解しているけど、心が理解していないタイプは得てしてこうなりがちです。これも浅いポジティブな人の短所ですね。

心というのは常に思考に対して一番の影響を与えるので、ここが変わらないとどうにもならないところもあります。

 

恋愛や仕事におけるポジティブ思考

恋愛における男女関係というのは本当に様々で、一概にネガティブだからだめだとかポジティブだから良いとかいうことはありませんが、基本的に好かれやすいのはもちろんポジティブな人でしょう。

しかしながら、たとえポジティブであっても浅いタイプであった場合は、やはり関係において自分中心の考えが軸になっているので、相手に対して細かい配慮ができないため、定期的にイライラさせるような行動を取ります。

一方、深いタイプのポジティブであった場合は、相手に対しての思いやりが根底にあるので、基本的にイライラさせられるようなこともなく、より多くの人に行為を抱かれます。

たとえば自分が落ち込んでいるときのポジティブな励まし方にしても、浅い人は例えば「そんなネガティブなことを言ってるから君は駄目なんだよ」といったように、若干上から目線が入ります。こういう言い方されたら普通ちょっと嫌な気分になりますよね。

逆に深い人は、黙って相手の話をじっくり聞いて神妙に相槌を打ったりして、特にポジティブにならないと駄目だと言うことはあまりありません。代わりに、でもきっと希望はあるとか、そんなつらい思いをする必要はないということを暗に感じさせるだけであることが多いです。

ポジティブになることを勧めるにしても、相手が不快に感じるような言い方をしないのが深いポジティブな人の特徴です。

ですが同時に現実思考であるために、現実思考でない相手とは合わない可能性が高く、うまくいかないでしょう。

 

仕事の場合

仕事のケースだと、ポジティブ思考は良い結果を産む可能性の方が高いように思う方が多いのではないでしょうか。

しかしながら、全くそうとも言えません

何故なら、前述のように浅いポジティブだと強引な考え方になるので視野が狭く、行き当たりばったりになりがちだからです。

そして悪いところに目を向けないことで、取り返しの付かないような大きな失敗をして沈没してしまう可能性もあります。

逆にネガティブな人の方が、危険に対して敏感なので仕事は向いている面もあるのです。

ただし、これも深いポジティブであれば話は別です。

深い意味でポジティブな人は、自分自身がどんな境遇に置かれてもポジティブな人です。

つまり、悪い結果に対しても特に恐れを抱いていないので、現実に対して客観的な視点を保つことができるのです。

まさに最強ですね。

ただし、真のポジティブ思考は釈迦やキリストでも完璧にはできないくらいですから、あくまでそれが理想ということを知っておいて、できるだけそうなれるように目指して頂けたらと思います。

 

まとめ

ポジティブ思考の人が苦手で疲れる心理的理由が、苦手という本人にある場合とポジティブな人にある場合があること。

そしてポジティブであるというのはどういうことなのか、あるいはその与える可能性のある影響についてご理解頂けたのではないでしょうか。

ポジティブ思考は大切ですが、浅いポジティブではダメなのです。

人間はネガティブの要素も必要です。

ですから、たとえポジティブな人が苦手だとか嫌いだなと感じていたとしても、それが浅いタイプに対してであれば、それは決して間違った感情ではないので自分を問題視をしないでも大丈夫です。

ただし、深いタイプも毛嫌いするようだとそれは根っからネガティブな性格である可能性が高いので、自分に原因があるとして治す努力をすることをお勧めします。