自分の意見をやたら曲げないとか、自分のやり方に何かよくわからないこだわりを持っている頑固な人がいますが、この手の人の扱い、考え等を変えさせるための説得にどうして良いのかわからずストレスになっている方も多いことでしょう。

ここでは、そんな頑固な人の心理の特徴と恋愛や結婚生活、仕事等における対処法をまとめましたのでご参考ください。

 

頑固な人の心理の特徴

他人に意見を譲るのは負けだと考えている

自分の意見を曲げて他人に意見を譲るという行為が、結果的に敗北を意味するという価値観を持っているタイプです。

そのため、いつも頑固な姿勢を貫こうとするのです。

「一度決めたことは何がなんでもやり通さないといけない」というスタンス等、とにかく意見や考えを曲げてしまうことを勝ち負けの基準としているので、責任感が強いところもあるのですが、プライドが高く不器用なタイプとも言えるでしょう。

 

頑固なことはカッコ良さだと思っている

何にも動じない。そんな頑固さをかっこ良いことであると考え、酔っているタイプの頑固な人です。

このような考えを持つのは、どちらかというと男性に多く、基本的に女性の目を意識しています。

頑固=クール、男らしいと結びつけていて、価値観が変わらない限り性格も良くはなりません。

また、頑固な人を見て憧れを抱き、自分もあんな風になりたいと演じている人もいます。

 

引っ込みがつかなくなっているから

一度口に出したことは取り消せないという心理を抱いているタイプの頑固な人です。

プライドの高さや不器用さから引っ込みがつかなくなり、内心焦っていたりします。

たとえば程度こそ違いますが、少し強めの言い方をしてしまって実はそれが間違いだと気付いた際に、後で素直に認めにくい気持ちになった経験がある人は多いのではないでしょうか。

ついつい言い過ぎてしまったり決め付けた言い方をしてしまう癖のある人というのは、得てしてこういう状況に嵌りがちなのです。

ただこのようなタイプは、ここぞというタイミングが見つかったらホッとしてスッと引き下がったりします。

 

現実と向き合いたくない

精神的に弱いために、自分にとって都合の悪い現実に対して目を背けたい心理を抱いているタイプの頑固な人です。

このタイプはよほどその人の考えや見方が間違っているという証拠を広い視点から集めても、それが自分にとって辛い、望んでいない現実であれば固くなに信じようとしません。

そしてその考え方が正しいという狭い範囲の見方だけを主張して、強引に相手と自分自身を納得させようとするのです。

大概このタイプの頑固な人は何でも自分ではなく他人が悪いという理屈に持っていくので、いつも誰かに怒っていたり、人間関係がなかなかうまくいかなかったりします。

 

とにかく他人よりも自分が大切

誰よりも自分が好きで、他人なんてどうでもいいという心理を抱いているタイプの頑固な人です。

だからこそ自分の良いように話を進めますし、自分にとって都合の悪いことを言われても頑固一徹で聞く耳を一切持ちません。

ちなみに現実と向き合いたくないタイプの頑固な人との違いは、自覚のありなしです。

こちらは現実的に自分の方が強引であるという自覚はあって、それでも引かずに無理にでも自分の都合の良い方向に持っていこうとするタイプです。

このようなやり方を自身の思想・哲学としているのです。

強盗だとか詐欺師だとか、そういった犯罪者と同じような心理になります。

 

頑固な人の恋愛~結婚の対処法

否定しないで受け入れる姿勢をとる

頑固な人と恋愛をする際は、「何でそんな性格なの?」と一方的にまくし立てるより、まずは性格を理解してあげることが大切です。

頑固な人は自分そのものを否定させることを酷く嫌います。

中にはその一言だけで別れを決意する方もいます。

また、喧嘩を行なっても自分からは絶対に謝りません。

その性格が受け入れられないのであれば、別れるか変えるかどちらかしかありませんが、変えるのは並大抵のことではありません。

もし愛想を尽かして別れないのなら、多少相手に非があるように見えても大目に見てあげたり、理不尽な言い分にも我慢するなどの対応をすれば、恋愛であればそれほど問題なくやっていくことはできるでしょう。

 

二人のルールを作る

簡単なルールを、二人で事前に作っておくようにします。

例えば喧嘩したらその日のうちに「仲直りをする」というように窮地に立たされた時に行うべき行動です。

頑固な性格は通用しないルールを作っておけば、二人の間に何があっても解決に向かいやすいです。

ルールを作っても一つも守らない。達成出来ないという場合、相性は合っているとは言い難いので別れを視野に入れておいても良いでしょう。

 

相手を変える前に自分を変える

頑固な人と結婚して妻、あるいは旦那となった場合、我慢するという考え方だとお互いにとってストレスになるだけでなく生活そのものに問題が生じるリスクがあるので、決して健全ではありません。

ですから、相手を理解し受け入れる中で、少しずつ変わっていってもらう努力が必要になります。

その際にもっとも重要なのは、相手を変えようとするのではなく、自分を変えることです。

頑固な人が頑固になるのは、実は相手にも原因があります。

たとえばもし頑固な人が固くなに譲らないことがあったとしても、「いつもありがとう」「本当にすごいよね」等、感謝や褒める言葉を言ってあげると普通に素直になったりします。

つまり、自分も譲れないところがあるから衝突してしまうので、相手を変える前にまずは自分が変わることで、相手及び関係改善への大きなきっかけとなるのです。

感謝することそのものがストレスになるとしても、言葉として出すだけで全然違うので、我慢するくらいなら感謝したり褒めたりするようにしてください。

 

頑固な人の仕事での対処法

さり気なく褒めて警戒心を解く

やはり頑固な人には、褒めるという行為は必ず鍵になります。

職場では、やってくれたことに対して感謝するのは当たり前です。

ですから、一歩進んだ行動をする必要があり、それが褒めるという行為なのです。

職場の同僚達に対して、さり気なく褒め言葉を交えるようにしましょう。そうすれば相手は気分を良くし、徐々にですが接し方もだいぶ変わってくるはずです。

これは頑固な人に限らず、誰に対してもした方が人間関係が良くなるのでお勧めです。

 

一つ注意点として挙げられるのが、あまり不自然でわざとらしい褒め方は行わないようにすることです。そのような形では、受け手によっては喧嘩を売っているのかと、勘違いされる可能性があります。

とはいっても、多少オーバーでもやはり褒められたら気持ちが良いので、ある程度の効果はありますが。

特に頑固な上司に対してはそれが言えるので、出来る限り自然に褒めるような意識をしながら、自然に褒めるポイントを常に探すようにしてください。

 

罪悪感を持たせてみる

逆に頑固な人に対して、その性格にショックを受けたとして少し悲しんだ表情を取り入れてみる(演技をする)のも手です。

相手は罪悪感を抱き、自分の行動をもう一度振り返り改善を行うなど良い方向に進むことがあります。

逆に邪険に扱うようではますます酷くなってしまうので、このような行動こそ効果が出やすかったりします。

ただし人によっては相手が悲しんで弱気になったことを逆に良しと考え、もっと強引なやり方でいこうと考える人もいるので、その相手が頑固ではあっても根は優しい人であることが前提になります。

 

まとめ

頑固な人の心理と一言で言っても、プライド・価値観・癖・心の弱さ・倫理観の欠如等、その原因はさまざまです。

ただ、頑固な人に対しての対処法として共通して言えることがあり、それは受け入れてあげること・認めること・感謝すること・褒めることになります。

たとえ相手が理不尽でわがままなタイプであっても、その相手が妻や夫であったり、職場の同僚や上司である場合にはどうにかして対応しなければなりません。

ここは一つまず相手ではなく自分自身を成長させて、頑固な人に対して譲るという気持ちを持つようにしてみてください。そうすれば、遅かれ早かれ状況は好転していくはずです。

 

説得をするというのも、紹介した方法で相手の心を解しておけば基本的には可能です。

ただ説得に関しては実際のところ案外どうでも良いことも多いので、まずもう一度本当に必要かどうかを考えてみても良いと思います。

でないと、結局は逆に自分自身のエゴになってしまいますからね。

むしろ少し我慢して、譲歩する。

もともと頑固な性質なのであれば、それが相手に対しての理解でもあるのです。