お調子者というのはムードメーカーであり、周囲を楽しませるようなポジティブなニュアンスで捉えられることの方が多いですね。

しかしながら、お調子者も度が過ぎると周囲に面倒くさがられていてもお構いなしで、ときにストレスを撒き散らしたり場を乱れさせたりすることがあります。

本記事では、そんなお調子者の性格と心理の特徴、子供や彼氏等の対処法を紹介します。

 

お調子者の性格と心理の特徴

コミュニケーション能力に優れている

お調子者な人にはフレンドリーな一面が見られるので、警戒心を抱くことなく気さくに話すことが出来ます。

人見知りするということがあまりなく、考えるより先に行動に出る傾向にあります。ノリが良く、話題もスラスラ口をついて出るので、一緒にいて楽しいタイプです。

ですが、その一方で話す相手の機嫌を読み取ることは少し苦手なので、相手が話し掛けて欲しくないタイミングで声をかけてしまうということもよくあります。

 

口が軽い

お調子者は得てして「秘密にしていてね」と話を受けても、そのまま黙っていることが苦手だったりします。

評判を落とそうと企んでそのようなことをしているわけではなく、気持ちの勢いに負けて言ってしまうのです。

なので秘密を打ち明けた方は「話さなければよかった」とご立腹になることもあるでしょう。

 

出来もしないことを簡単に口にする

お調子者は「宇宙飛行士になる!」「明日から毎日ジョギングする!」といった具合に、出来もしないことだろうが頭に浮かんだことであれば簡単に口にする傾向があります。

しかし三日もすれば宇宙飛行士になる夢も忘れていたり、ジョギングも初日でギブアップする羽目に。

ただしそのことを後になって突っ込まれた際に、当初の勢いが嘘のように消えて黙ってしまう人と、逆に開き直って笑いに変える人がいます。

もちろん後者のお調子者の方が、人から好かれやすいタイプになります。

 

褒められると他のことに意識が回らなくなる

お調子者はお世辞でも褒められたら図に乗り、今行なっていることにまで頭が回らなくなり、動作が止まってしまいます。

そして「何やってたんだっけ」と我に返った頃には後の祭りとなることも。ついつい浮かれ過ぎてしまうのです。

他人の言葉で調子が付きやすく、褒められたいが為に動いている節があるでしょう。ただし、それが今ちょうど取り組んでいることであったりすれば、実力以上の結果を出しやすい人でもあります。

しかし逆に少しの批判の声に対しては、消極的になる特徴も秘めています。単純な部分があるのです。

 

嘘がつけない

お調子者は何か嘘をつこうと企んでも、性格上嘘を突き通すことはなかなか難しいです。

大概は表情、仕草から悟られてしまいますが、隠しているつもりでも、やはり場に飲まれてしまえば自分からつい言ってしまったりもします。

ただし根は正直者なので、普段する話では、大きく盛って話すことはあるものの、元から存在しない話を捏造して伝えることはありません。

基本的に意識するとダメになるので、盛って話すのは相手を欺いているとは認識せず自然体なので問題ないのですが、嘘を付くのはそのように認識してしまうために、意識してぎこちなくなるのです。

 

お調子者の対処法

【暴走しないように注意の目を向ける】

お調子者は何かきっかけがあるとすぐに調子に乗ってしまうので、得てして勢い任せに行動しがちです。その結果、周りが見えなくなって暴走してしまうこともあるので、周りは注意の目を向けている必要があります。

特にお調子者同士が一緒にいれば、それはもうすごい勢いを見せつけることとなります。

それが良い方向に向けば良いのですが、やたらとうるさかったりしつこかったり、あるいは強引なやり方をして周りに迷惑を掛けるようであれば少しブレーキを掛けてあげなければなりません。

特に飲みの席では羽目を外すことも大いに有り得るので、誰かがしっかり手綱を引いていなければいけません。

もちろん基本的には明るくて楽しい人達なので、飲み会やパーティー等では場を楽しませる存在になります。

 

お調子者な性格の子供

【問題行動をしないように見張る】

子供というのはそもそもお調子者です。多少羽目を外しても、それも良しと捉えるのが良いでしょう。

ですがそんなもともとお調子者の子供の中でも輪を掛けて調子に乗るタイプというのは、一つ間違うと何をするかわからない危険性も秘めています。

周りに良いところを見せようとすごく危ないことをし出して、自分や人が大怪我してしまうこともあります。

社会経験の乏しさから線引ができないので、大人のお調子者とは違う危うさがあるのです。

ですから、できる限り大人が見張っているようにした方が良いです。

教育的には、基本的に干渉をせず自由にさせてあげた方が良いですが、その場合であっても、特にお調子者の子供であれば目を離すべきではないと思います。

また、褒めたり甘やかしたりし過ぎると調子に乗って暴走を始めるので、その辺も注意が必要です。

注目を集めるのが大好きなので、できないと言えばやろうとするし、やるなと言ってもやろうとします。

逆にやっても全然面白くないよ、みんなどうでも良いと思っているよ、ということを言った方が、興味を抱かないでしょう。

このように、ともかく調子に乗らせないような言葉選びや接し方をするように心掛けてください。

 

お調子者な性格の彼氏

【空気を読み、真面目になるときはなる】

お調子者な彼氏というのは、ちょっと優しくするとすぐ付け上がり、浮気等をするようになります。

その理由は、「あっ、この人自分に優しいからちょっとくらい自分勝手なことをしても大丈夫だろう」と考えるからです。

そのため、彼氏がお調子者だと思うのであれば優しくし過ぎてもいけません。

適度に「調子に乗った行動は命取りになる」ということを暗に示すことが大切になってきます。

ちなみに、これは別に彼氏が不誠実だからというわけではなく、そういう性格だからと考えてください。人間は誰しも自分に甘いところがあります。その甘い部分が、お調子者の場合は表に出やすいのです。

 

まとめ

お調子者は調子に乗りやすいことで、良い方向に向けばより力を発揮できたり、場を盛り上げたりみんなを楽しませたりできる一方で、悪い方向に向くと周囲に迷惑を掛けたり、自らを危険に晒したりしてしまいます。

このようにお調子者は他の性格と同じように一長一短なので、もしも他人にお調子者と指摘されても、そこまで凹む必要はありません。わざわざ直そうとしなくても良いので、良い部分を伸ばし、悪い部分をなるべく克服していくように努力しましょう。