いつも物事を悪い方に考えてしまう、ネガティブ思考な人。
もっと前向きになった方が人生楽しいように思えるのですが、なぜわざわざネガティブに捉えてしまうのでしょうか。
また、ネガティブな人と一緒にいると疲れるとか、苦手だという人は少なくありませんが、その原因は一体何なのでしょうか。
当記事ではネガティブ思考の人の心理的な特徴と一緒にいると疲れる原因、そして接し方についてをまとめました。
Contents
ネガティブ思考な人の心理的特徴
ネガティブ思考が治らないから、これは遺伝だからどうしようもないとして、その見解が原因でまたネガティブになって「どうせ自分は・・・」とイジケてしまう人もいるでしょう。
はっきり言えば、ネガティブ思考に限らず全ての性格形成の要因には、環境や自分自身の意思といった後天的なものと遺伝という先天的なものが同時に影響しているので、もしかしたら先天的なネガティブの性格が強い可能性もあります。
ですが理解しておいて頂きたいのは、ネガティブ思考が必ずしも悪いわけではないということです。
ネガティブ思考であるが故に仕事でできるとか、偉大な人物になっていくという人はたくさんいます。
ネガティブには悪い面と良い面(短所・長所)があるのです。
また、以下で挙げる心理的特徴はあくまで傾向なので、現状がそうであるというわけではないということをご承知ください。
なかなか自分に自信が持てない
ネガティブ思考な人の多くは自分を肯定することが出来ず、直ぐに暗い気持ちになってしまいます。
自信が持てないからこそ、誰かの一言に凹みやすく傷ついてしまうのです。
誰かと一緒にいても相手の何気ない一面で自分の方が下だと思えてしまい、強く出ることはありません。
自ら主張する機会は中々なく、聞き手側に回りがちです。
誰かに褒め言葉をかけられても正直に受け取ることはなく「何でそんなことを言ってきたんだ」ということから考え始めます。
迷惑をかけたくないと日々感じている
ネガティブ思考の人は他人に中々頼れず、背追い込むなら自分一人だけでいいと自己犠牲な一面もあります。
頼られるなら嬉しいと感じることが出来ますが、逆はどうしても行えません。
極度に、他人に遠慮した気持ちを抱えています。
頼る姿勢を見せることで「うざい」「話しかけてこないで」と思われたらどうしようという、被害妄想癖も引き連れているのです。
ひっそり暮らしたいという淡い野望を抱いていることもあるでしょう。
深く考えすぎる
ネガティブ思考の人は軽く受け流すことが出来ず、一つ引っ掛かることがあるとずっと考えてしまいます。
人によっては、考えているあいだ何も手につかなくなるくらいです。
ただし、逆に言えばそれだけ本気で仕事に集中できるということなので、長所でもあります。
実際、このような方に仕事を任せると、抜け目なく丁寧にこなしてくれたりします。
しかしながら、ネガティブの良い面がコントロールできなくなると、そこまで考える必要のない細かいことばかりを考えるようになって全体が見えなくなったりするので、そこは注意です。
とにかく自分に厳しい
ネガティブ思考の人は自分を許したり甘やかすことが苦手です。
常に緊迫とした空気に包まれているので、気が休まりません。なかなか許すことが出来ないので、無意識のうちに自分で自分を傷つけているということになります。
ですから得てして完璧主義者であり、ですがそれでいながら人にはあまり厳しく求めません。自分に対して悪い方に贔屓目に見るのです。
ただし、自分に対しての厳しさがあるからこそ成長できるわけで、そういう意味では長所とも言えます。
しかし、これもネガティブの波に飲まれてしまうと塞ぎ込むようになって何もできなくなってしまうのが欠点です。
一緒にいると疲れる原因
ネガティブ思考の人と一緒にいると疲れる原因は、大きく
- 現実を突き付けられる
- 自分も自分に厳しくしないといけない気がしてくる
- ネガティブな気持ちが伝染する
- エネルギーを奪われる
の4つが挙げられます。
1、2については、確かに疲れはするかも知れませんが、それでも自分自身を見直す良い機会になり得るため、自分の成長に繋がる可能性は高いです。
ネガティブな人だからこそ見えている部分はあるので、その視点は必ず勉強になるはずです。
ですが3と4については、ネガティブな気持ちを擦り付けられたり、文字通り気力を吸収されることになるのであまりメリットがありません。
ただしその相手が自分の友達であった場合、友達は愚痴を言ったり泣き言をこぼすことで一応少し元気を取り戻すことができます。
また、4のエネルギーを奪うタイプの人は依存心を持って狙ってくる人なので、注意が必要です。
ネガティブ思考な人の接し方
前述のように、ネガティブ思考であっても自分や現実としっかり向き合った上でなんとかしようとする、向上心に繋がるようなネガティブであれば、度が過ぎてなければそれも個性として捉えることができます。
ですので、ここでは主に現実と向き合って立ち向かう気力を失っているようなタイプのネガティブな人との接し方を紹介します。
流されない強い心を持つ
ネガティブな話を聞いても釣られないような、強い心を持つことです。
流されやすい人であれば空気が移り、気がついた頃には自分も後ろ向き体質になっていた、なんてことも考えられます。
自分は自分というように芯を曲げないようにしましょう。
また、同情心を多く持たないように気をつけましょう。「ネガティブな話を聞くと自分も同じ気持ちを抱きやすい」ということを事前に知っておけば、回避しやすいです。
ただしそもそも自信がないなら、できればその相手と接しないのが最善策かも知れません。
様々な場所へ連れ出してあげる
ネガティブな相手を変えたいと考えるのならば、様々な場所へ遊びに連れていくようにしましょう。
リフレッシュに繋がりますし、視野を広げる手助けが行えます。
また、自分が行ってみたいと感じた場所に優先的に誘う方法が良いでしょう。
”相手の為”と考えれば恩着せがましい部分が感じられるので、自分の要望とリンクさせるようにします。
冷たい言葉はかけない
ネガティブ思考の人には追い詰めるように、相手が傷つくだろうと感じる言葉はかけないように気をつけます。
人によっては一生の傷として残る可能性があります。
また、自分が言われて嫌だと感じるものも出来るだけ避けるようにします。
「嫌い」という言葉も「あまり好きではない」に変えるなど、少しでもポジティブな意味合いに聞こえるワードに変換するように努めましょう。
ポジティブな心で接する
ネガティブな心理状態の人に対し、明るい気持ちを持ち相手と接するように心がけます。
同じようにネガティブな面持ちで接しなくても良いのです。
相反的な二人ということなので、お互いがお互いにとって、勉強に感じる部分がきっと見つかるでしょう。
上手くいけばポジティブ側に引き寄せられることも可能です。ネガティブなところを苦手と感じず、自分が変えてやるくらいの精神で行った方が気持ち的にも楽です。
ただし相手がそれを嫌がるようだと、衝突します。
その結果、相手が自分から離れていくことになるかも知れませんが、そのときはそのときと割り切るか、それでも何とか助けたいと思うならもう少し自分が歩み寄ることを考えましょう。
過剰に構わない
ネガティブで暗い表情をした人に「どうしたの?」「大丈夫?」というように、常に心配そうな声はかけないようにしましょう。
この人は構ってくれる人、安心出来る材料だと判断されてしまうと依存される対象になります。
過剰に構わず、一定の距離を保つように心がけます。
相手にとっても良くないことで、いつまで経ってもネガティブな性格から抜け出せなかったりします。
ですが無視したり、目に見えるように避ける形を取ってはいけません。
「嫌われた」「やはり自分はいらない存在」というように被害妄想癖が止まらなくなる方もいます。
まとめ
ネガティブ思考の人の心理的特徴や接し方を紹介してきましたが、参考になった部分はあったのではないでしょうか。
ネガティブな性格の方はあれこれ考えてしまうので、真面目で思慮深い性質を秘めていたりします。
ですがネガティブ思考な人の中にもその中で努力をして現実を変えていこうとするタイプと、イジケて捻くれてしまうだけのタイプがいます。
ですがいずれにせよ、表向きとして何でも後ろ向きに考える人というのは、表情も何処か暗いものに映りがちです。
影響を受けやすい人は、一緒にいることで性格が移ってしまうこともあるので、そこは十分に注意してください。
ただし、付き合い方を適切に行えば、より良いパートナーとして一緒に居ることが出来ます。
お互いがお互いにない部分を補填し合う関係になるので、あなたの人生にとって大きくプラスに作用することになるでしょう。
相手の性質をよく考えた上で行動に起こすと大きなトラブルに発展することを極力避けることができます。