褒めるというのはポジティブな行為ですが、これを頻繁にしてくる人は周りにいないでしょうか。

しかしながら、これは単純に自分が褒められているから自分はそれだけ優れている、とはならず、ほとんどの場合において相手が自分に対して特別な意識を持っていたり、あるいはその他の事情が裏にあったりします。

では、その心理とは何なのか、本記事ではよく褒めてくる上司・異性・同性・後輩に特徴的な心理をまとめました。

 

よく褒めてくれる上司の特徴的な心理

褒めて伸ばそうとしている

怒鳴ってプレッシャーを感じさせるよりも、褒めて部下を伸ばそうと考えている心理です。

褒められると多くの人は嬉しさを抱き、もっと頑張ろうとやる気になります。

そして部下に「より良い評価を出せば、もっと褒めてもらえるぞ!」という気持ちになってもらうことでより良い循環を生み出すという考えから、そこまで褒めるほどでもないと感じていても積極的に褒めているのです。

 

良い上司と思われたい

部下からよく思われたい。素敵な上司と感じられたい。という淡い願望を抱いている心理です。慕われたいという気持ちが人一倍強く、構って欲しい寂しがり屋な一面もあったりします。

願望が大きい人ほど、同僚や家族からろくに相手にされていない傾向が高いです。

なので部下だけには良い上司と思われたいと、結果褒める行動に行き着きます。そういう意味ではやや不憫なタイプとも言えます。

 

よく褒めてくれる部下の特徴的な心理

媚びを売っている

良い後輩であると思われたいが為に、常に愛想を振りまくように努めている心理です。

上司・先輩に良い印象を持ってもらわなければ、今の場所にいるのは居づらいと感じ取っています。

自分の居場所を守る為にも、小さなことまで気付くように努め、大袈裟なくらいにあなたを褒めます。

一番の良い後輩であるというように、全身全霊をかけているのです。

しかし先輩というのは、たとえそれが多少オーバーであっても悪い気を起こさないので、意外と効果的で重要な行為であったりします。

 

良い噂を広めて欲しいと感じている

良い印象を植え付け、先輩達の間で自分のことを話題にして欲しいという企みを抱いている心理です。

植え付けることに成功すれば何かと融通が利く他、他の人とは違った目線で見てもらいやすいので「良い後輩」であることを努めます。ずる賢い一面を秘めている、世渡り上手タイプです。

そのため一度この先輩は影響力がないなと悟られてしまえば、態度も投げやりになるなど、気を抜かれてしまいます。

よく褒めてくれる同性の特徴的な心理

仲間意識を芽生えさせている

「自分は敵ではない」という一種のアピールを行なっている心理です。

先に相手を褒めてしまえば、何となくその人に悪い気を抱くことはありません。「仲間」「味方だよ」というように、あなたに近づいているのです。

知り合い程度の関係ならば、もっと仲良くなりたいという表れです。

まずは機嫌を良くさせれば、その後の話も盛り上がりを見せる等、褒める行為はメリットしかありません。悪口を言わない限り関係は悪い方へ傾かないだろうとも考えています。

 

自分にとってメリットのある相手だから

自分にとって有益な相手だからという理由でやたら褒めるタイプです。お金を持っていたり、権力があったりと、何かしらの力を持ち、それにあやかりたいという心理を抱いています。

デメリットに感じる相手ならわざわざ相手を立てたり、褒めちぎることもありません。

して欲しいことがきちんと見据えているからこそ、全力であなたを褒めるのです。

そのため用が済んだら、無関心を装うなど、相手からアクションを起こしてくることもなくなるでしょう。人として信用できないタイプです。

 

よく褒めてくれる異性の特徴的な心理

興味・好意がある(脈あり)

その相手に興味もしくは好意があって、関心を持ってもらいたいという心理です。

ただし、本気であなたのことを好きな人もいれば、遊び心で接している方もいるので、その辺りは見極められるようにしておきましょう。人によっては「褒めれば大抵の女性は喜ぶだろう」と安易な考えを持っている方もいます。

本気な方は顔が赤くなるなど、動揺している面が見られますので、その際は恐らく脈ありと捉えて大丈夫でしょう。

一方で遊びの気持ちの方は慣れているので、動作一つ一つがキザに映ります。自信もたっぷりなので非常にわかりやすかったりします。

 

誰にでも基本優しい

根っからの性格の元、無意識のうちに褒める姿勢をとっている心理です。

大抵このような方は無自覚で行なっていて、良い家庭で育ってきた人が多いです。「誰にでも優しく」というように分け隔てなく接するので、あざとさが出過ぎていなければ同性からの評価も高くなります。

やはり褒められると「私のこと好きなのかな」と勘違いにも繋がりやすいので、普段の性格を知っておくことが、非常に重要となってきます。

 

まとめ

よく褒めてくれる人は、言葉通り自分を高く評価しているからという場合と、純粋に好きという心理の場合と、裏に下心や計算がある心理の場合の大きく3つに分けることができます。

とはいえ、たとえ下心があろうとも褒めてくれることは自分にとって自信になりますし、悪いことではありません。

ですからその褒めてくる人から明かな悪どい何かを感じなければ、基本的には好意と受け取っておけば良いのではないかと思います。

特に褒めの内容がそれなりに的確であれば、それはしっかりと自分のことを観察してどこを褒めるか考えていないとできないので、その努力を認めてあげてください。