いつも格好ばかりつけている男を見て「あちゃ〜」ととても直視できず、思わず目を覆いたくなった経験はありますでしょうか。

実際、格好つけてしかもそれが完全に履き違えていてとてもダサい場合、痛々しくて逆にこっちが恥ずかしくなってきたりします。

そんないつも格好つけている男ですが、その心理は一体どうなっているのでしょうか。

また、どのような接し方を行えば良い付き合いを結んで行く事が出来るのでしょうか。

格好をつける人の意味や心理的特徴、対処法についてです。

 

かっこつける人の意味

かっこつける(格好つける)とは、weblio辞書には

できるだけ、さまになるように、体裁が良くなるようにと、気にして振舞うさま。

とありますが、実際は自分を実物以上に良く見せようという行為に走ることを意味する場合が多いです。つまりある意味では自分を偽るのです。

しかしながら、多くの場合においてその自分を偽る行為(かっこつけ行為)に周囲は気付いています。

でありながら、当の本人はそれを周囲に気付かれていると思っていません。

その場合、完全な空回り状態となるので、「かっこつける人はダサい」という評価になってしまうのです。

ただし、自分を偽らない範囲でかっこ良くあろうとすること自体は決して悪いことではないので、そこは誤解しないでください。

 

かっこつける人の心理的特徴

みんなによく思われたい

周りの人から高い評価を得られたい。こんな自分であるということをアピールしている心理です。

自己顕示欲が高く、注目されたい一面も秘めています。

どんな手を使っても視線をこちらに集めたいと感じている方も多く、寂しさゆえにかっこつけている部分も見られるでしょう。

こういう方は得てして、今までの人生を通して注目された経験が著しくない傾向にあります。

 

弱い自分を隠す為

本当の自分を隠すための目くらましにしている心理です。

何もしていないと弱い自分が浮き出て見えるので、これではダメだとかっこつけることでナルシズムに浸っています。

傷つきやすく、弱い部分を突かれたら夜も眠れなくなるほど、繊細な部分も持ち合わせています。

演じることで別の人物になりきれるような、強い自分を手に入れた錯覚を感じているのです。実際には中身同様成長していないケースが多く、自分と向き合わなければそこから先には進めません。

 

素の自分では受け入れられないという考え

素の自分は駄目で、それを見せたら笑われる・嫌われると考えている心理です。

性格を馬鹿にされた過去を持ち、「このようなキャラでいればみんなに受け入れられる」「印象付けられる」という考えを持っています。

本当に信頼出来る友達が出来れば、徐々に心の内をさらけ出すところも。

知り合ったばかり、仲があまり良くない人には素の自分は一切見せません。

しかしかっこつける方法が上手くいけば、一歩置かれた存在として見てもらえたり、凄い人と思ってもらえるケースはあります。

 

好意的な女性がいる

想いを寄せている女性がいて、振り向いて欲しいが為に男性らしい自分を演じています。

「かっこいい」「素敵」と思ってもらえば、それだけで本望です。

ですから得てして仕草やポーズであったり、自分がどれだけ凄いか、あるいは魅力的かを語るといった浅い方法に訴えがちです。

また、特定の女性だけではなく、出来る限りの女性にモテたいと感じる一面も秘めています。

このような心理的特徴は思春期に差し掛かる頃に訪れるので、「前と雰囲気が変わった」「何か調子に乗ってる」と同性の方であれば、非常に気がつきやすいです。

 

目指すべき人の真似をしている

憧れの人が非常にかっこよく、自分もああなりたいという一心で真似しています。

しかし所詮は目立つ言葉や仕草等の浅いところしか真似できていないので、はたから見れば違和感を感じたり、かっこつけてるという感想を抱きやすいでしょう。

本人はそれに気がついていないことが多く、自己満足の為にその性格を突き進めています。目指すべき人が今とは違う行動を起こせば、直ぐにその性格を演じることを諦めます。

目指すべき人は身近な人も当てはまりますし、テレビの中の芸能人に憧れを抱く人もいるでしょう。

 

プライドがひたすら高い

そもそもプライドが高く、馬鹿にされる事が大嫌いな人です。

見下されることも苦手で、自分は凄い人間だということをアピールしています。

誰かと比較された時、劣っていると思われるものなら感情が高ぶります。

自分が一番というように志も高い人ですが、外野から何か言われると直ぐに言い返す、余裕がない人でもあるでしょう。

また、安物の服には手出しをしない、相場よりも高い値段の服、ブランド物を好みます。

 

かっこつける人の対処法

性質を理解する

かっこつける人の性質を理解しないで隣にいるとイライラしてしまう人も多いです。

なので早めに上で挙げた性質(心理的な特徴)を理解し、こういう人なんだと把握しておきましょう。

そうすると何されても、許す事が出来ますし、人によっては可哀想と感じて自我を保つ人もいます。

中身、性格を理解した上で上手に付き合うようにすると、ケンカやトラブルに発展することもなく仲良く過ごせます。

 

貶す言葉はかけない

「かっこつけてる」「逆にダサいよ」というように相手の性格を貶す言葉はかけないように注意しましょう。

その言葉は鋭く心に突き刺さりますし、気性が荒い方であれば、喧嘩として受け取られてしまいます。

逆に繊細な人であれば、時折思い出しては自分を責めてしまうことに。自分が言われて嫌だと感じる言葉を基準に、相手につい伝えてしまわないように気をつけましょう。

 

「ありのままの貴方が好き」とさり気なくアピールする

かっこつける性格をやめて欲しいのならば、遠回しに「前の性格の方が良かった」「自然体の方が良い」ということを伝えなければなりません。

ストレートに「その性格は痛い」と伝えるようでは、聞く耳は持たないでしょう。

また、言い方も棘のある言葉で言うのは避け、会話の自然な流れから相手に知らせるようにします。あなたが相手にとって大切な存在であるほど、聞いてもらえる確率がアップします。

 

質問を投げかけてボロを出させる

相手がかっこつけ始めたら、「そうなんだ。でも〇〇ってどういうこと?」というように質問攻めに合わせましょう。

繰り返すことでボロを出し、あなたの目の前では決して自慢話等は喋らないようになります。おかしいなと感じたらその部分を執拗に突っ込み、矛盾点を見つけたら論破する方法も良いでしょう。

ですが、この方法は相手にうんざりしていて、迷惑だと感じた場合のみに使うようにします。傷付けたり、喧嘩になる可能性もありますからね。

特に害もないと感じるのならば、そのまま聞いているふりをして無視する術を取るようにして下さい。

 

まとめ

かっこつける人の意味と心理的な特徴等を挙げてきましたが、参考になったのではないでしょうか。

かっこつける人は内心いろんなことを考えている繊細タイプと、とにかく自慢したい欲が深いタイプに分かれます。

どちらのタイプであるか早々に判断した上で、適切な対処法を行うようにしましょう。

 

確かに、特に男性はかっこよくなかったらモテませんから、ダサいのは死活問題です。

しかし本当にかっこいい人はわざわざかっこつける動作を取ったり、みんなに見られることを意識した上で行動に起こしません。自然に、さりげなく格好良く振る舞っているのです。

かっこつける傾向が甚だしい人は、その点は十分に理解してください。