自分が気にしいであり、それに悩んでいる人が多いようです。
しかしながら、実は気にしいであること自体は全く問題ではありません。
「気にしい」とは必要以上に色々気にしてしまうことを指しますが、それは見方を変えれば繊細な性格とも取れるからです。
自分が気にしいで繊細であれば、自分の悪いところに対してより強く意識して直そうとしますし、他人に対しても同じように細かいところに気を配ることができますから、間違いなく様々な長所の面があるのです。
とはいえ、その気持ちが強くなり過ぎてしまうと、様々な不具合が生じてきます。
人と話をしていて、少し表情が歪んだだけで、何か悪いことを言ってしまったのではないかと落ち込む。一日の終わりに今日全体を振り返り、駄目だったこと、上手くいかなかったことを思い出し嫌な気持ちになってしまう。
心に余裕がなくなり、気持ち的にどんどん追い込まれていってしまいます。
その結果、反省しているつもりがどんどん視野を狭めて、逆にさらに上手く行かなくなってしまうという、完全な悪循環に陥るのです。
では、どのような方法を取れば、このような負の連鎖から逃れることができるのでしょうか。
負の連鎖から逃れて、自分の気にしいな性格を長所に変えるための方法をいくつか挙げましたのでぜひご参考ください。
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隙間時間を作らないようにする
ぽっかり時間が空いた瞬間、実は過去の嫌なことを考えやすかったりします。何も考えることが無いので、自然と記憶が巡り、思い出したくない場面まで頭の中で末広がるのです。
ただでさえそうなので、気にしいで繊細な性格な人であればその傾向はより強くなります。
なるべく予定を詰めて、熱中した時間を取るように心がけましょう。
一つのことに夢中になればなるほど、思い返す時間は減っていきます。移動時間、電車の中は暇になりがちなので、音楽を聴く、ゲームをする、など気を紛らわせる何かを行うのがオススメです。
夜や体調が悪い時に注意する
日中の明るい時間より、ひと段落ついいた夜の方が、通常よりも気にしやすかったりします。
またベッドの中に入り、あれこれ試行錯誤を繰り返しても、眠りに入るまで楽になることは少ないです。実際に後で振り返ってみると、無駄な時間だったなと自己嫌悪に陥る人も少なくはありません。
夜、そして体調が悪い時は通常よりも考えやすく、同時にほとんどいい結論に結びつかないことを事前に理解しておきましょう。そうすれば気にし始めても、自分自身でストップをかけることが出来るようになります。
慣れると、昼も考えない思考を手に入れることが可能なので、無理しない程度に始めていきましょう。
自分の良い部分を伸ばしてあげる
誰にでも長所はあります。中々自分の良いところを見つけられないのであれば、過去と照らし合わせて見てみましょう。
「明るいと言われたことがある」
「みんなを笑わせるのが好きだった」
「そういえば大会で入賞したことがある」
というように、良い部分にスポットを当てます。悪い記憶を呼び起こすこともなく、また自分の自信へと繋げることが出来ます。そして、その長所を更に伸ばしてあげようと、前向きな思考を抱くことが可能です。
また、仲の良い友達に自分の印象を聞くと、客観的な良い意見を貰うことが出来るでしょう。
カラオケで大きな声を出す
カラオケはストレス発散に最適です。
理由として、好きな歌を歌うことが出来ますし、何と言っても大きな声を出しても迷惑になりません。まずは日頃溜め込んでいるものを声と一緒に出してあげましょう。
最初は恥ずかしいかもしれませんが、数時間も経てば
「こんな大きな声が自分にも出せたんだ」
というように、自然にボリュームも上がっています。
大声を出すという行動は、実は自分の自信へと繋げられます。
テンションが高まり、いつもと違う自分になることが出来ますし、気にしいで繊細過ぎるがためにいつも小さなことを気にしているのが馬鹿らしく感じるでしょう。
ですから決して大げさではなく、自分を変えるきっかけにもなります。
気の知れた仲間と訪れても非常に盛り上がりますが、一人で行っても全然大丈夫です。むしろ、自分でやりたい放題できる一人カラオケの楽しさを知ることで、人生に大きな変化をもたらすかも知れません。
恥ずかしくてまだやったことがない人は、越えるのは受付だけなので、勇気を出して一人カラオケを体験することをお勧めします。
怖い動画を見て恐怖感に気持ちをすり替える
何かあっと驚くような、気が紛れる出来事があれば、気持ちも上手くすり替わります。きっかけの一つとして挙げられるのが怖い動画を見ることです。
恐怖映像を見るだけで、ヒヤッとして、人によっては夜眠れなくなるほど印象に残ったりします。気にしいの人であっても、その間は何かを気にしたり、考え込んだりすることはなくなります。
荒療治としても受け取れますが、人によっては非常に効果的。どうしても頭から離れない出来事があるのならば、ホラーものを隈なくチェックして、早めに忘れるようにしましょう。
朝に自分を肯定し褒めてあげる
朝起きて、学校や仕事に「行きたくない」「辛い」という人はいるでしょう。
気にしいで繊細な性格であれば、心も傷付いて鬱気味になっている人が多いのでなおさらです。
ここで、逆に「朝ちゃんと起きられて偉い」というように肯定した言葉をかけてあげましょう。心の中で呟くより、声に出した方がより効果的です。
そうすれば徐々にネガティブな気分に包まれてしまうこともなくなります。
また、何をしても明るい思考を持つことが出来るように、褒めることに慣れてきたら「毎日頑張ってる」「今日もお疲れ様」というように場面やバリエーションを増やしてみて下さい。気持ちがまるっきり入れ変わった中、日々の生活を過ごせます。
特に朝は頭がぼ~っとして意識がふわふわしている時間帯なので、この時間帯に口にする言葉は影響力が強いのです。ですから、間違っても愚痴のような言葉はやめて、前向きな独り言を口にするようにしましょう。
肉を食べて肉食系動物の心を育む
これは一見ふざけているのかと思われるかも知れませんが、全くそんなことはありません。
人間の気持ちというのは食べるものの影響を受けます。
たとえばベジタリアンで野菜ばかり食べていて肉を全く食べない人は、気持ち的にもナイーブで控えめ、ここで言うところの気にしいで繊細な性格になりがちです。
逆に肉ばかり食べている人は、細かいことを気にせずにガンガン行くタイプの性格になっていきます。
ですから、肉をガンガン食べるようにしたら良いのです。
そして、自分より大きな相手に対しても命懸けで立ち向かう、肉食系動物の心を自分の中に育みましょう。
気にしいで繊細な性格は長所でもあるという認識をする
冒頭でもお話ししましたが、気にしいで繊細な性格の人は、人の気持ちに敏感、他者に思いやりを持てる人が多いです。
そんな優しいあなたは、素晴らしい存在だということをまずは認識しましょう。また、このような方は映画や小説を見始めると、感銘を受けやすく、いつまで記憶の思い出として残します。
生きづらいと感じていても、周りの人はあなたを、無くてはならない存在と認知してるでしょう。また、繊細な性格を活かせる職業もたくさんありますので、むしろ誇りに感じて良いのです。
まとめ
気にしいで繊細な性格の人は、ついつい些細なことも気になってしまいます。
相手にとっては何となく口から出た言葉でも、受け取る方はカミナリに打たれたような強い衝撃を受けることがあります。そのまま記憶を反芻して何度も何度も自分の中で再生ボタンを押し、頭の中で映像を繰り返すようでは、別物の強い記憶として脳に残ってしまうことでしょう。
実際には、考え込んだ出来事と事実が異なっていたということもよくあります。
結論として考え過ぎても意味がなく、むしろ記憶に尾ひれがついて悪い解釈になってしまう・現実が見えなくなってしまうので、別な何かに取り組んだ方がよほど健全なのです。
気にし過ぎな部分を直して生きやすい自分を作るためには、まずは自分自身を好きになる。肯定してあげることから始めましょう。
気にしいであること、繊細であることは素晴らしい性格の長所でもあるのですから。