今、マウンティングと呼ばれる行為を積極的にする女子、通称マウンティング女子がかなり話題となっています。そして同時に、かなり問題視されています。

このマウンティングという行為とは一体どんなものなのでしょうか。そして、何が問題なのでしょう。

当記事では、マウンティング女子の意味と心理の特徴、そして彼女らとの接し方(対策)について取り上げていきます。

 

マウンティング女子の意味

マウンティングの本来の意味は、デジタル大辞泉によると

サルがほかのサルの尻に乗り、交尾の姿勢をとること。霊長類に見られ、雌雄に関係なく行われる。動物社会における順序確認の行為で、一方は優位を誇示し他方は無抵抗を示して、攻撃を抑止したり社会的関係を調停したりする。馬乗り行為。

とされています。

人間関係におけるマウンティングもここから来ていて、特に現在よく言われているマウンティングは後半の部分の意味がそのまま当て嵌まります。

つまり、相手に対して自分の立場が上であることを理解させることを目的とした行為です。

こんなことをされたら、嫌な気分にはなっても良い気分になる人はいないでしょう(笑)

相手にとっては何のメリットもなく、ただただ不快にさせる行為です。

ではなぜそんなことをするのでしょうか。

その謎は、マウンティング女子の心理の特徴とを理解することで解くことができます。

 

マウンティング女子の心理の特徴

強い劣等感を抱えている

マウンティングする女性は、強い劣等感を持っています。そのため自分に自信がないので他人が羨ましく思えて、その“羨ましい”という気持ちが“妬み”に変わってしまいます。

例えば容姿やパートナーの有無、家庭の状況や学歴等、その他の些細なこと。

そういった劣等感を、相手を傷つけることで解消しようとするのです。

そして、私はあなたよりも優れているというアピールをすることで、自分の価値を高めようとする心理が働くのです。劣等感を優越感に置き換えることで、心を満たそうとしてしまいます。

ですが、根本的な解決にはなっていないので、すぐにまた劣等感に悩まされることになるでしょう。

 

ちなみに、強い劣等感を抱えていてもマウンティングしない人はいます。

マウンティングというのは劣等感の解消法の一種であり、この方法を使用する人は性格が強気で攻撃的なタイプです。これはかなり手っ取り早い方法です。

逆に性格が大人しく、攻撃的でない劣等感を抱えている人は別の方法で劣等感を解消しなければならず、それはかなり大変なことであったりします。

 

不満や不安を抱えている

現状に何かしらの不満や不安を抱えている場合も、マウンティングしてしまう女性がいます。

「私はこんなに不幸なのに、あの人は幸せそうで羨ましい…」「自分はこんなに不安に感じているのに、あの人はなぜあんなに余裕なの?」という気持ちが、相手に対する攻撃に繋がります。

そういう意味では、劣等感を強く持っている人と根本的な心理は近いのですが、こちらのタイプの人はマウンティング行為に対してより強い罪悪感を感じる傾向があります。

もちろん、誰でも大なり小なりの不満や不安はあるものですが、それを誰かを攻撃することで解消しようとするのは、厳しい言い方ですが非常に程度の低い残念な行為ですからね。

それを深層心理で理解している分、やった後に良心の呵責に苦しむのです。

あと、そもそも現状に大きな不満や不安を抱えている女性は、幸せを見つけることが苦手な可能性があります。いつもネガティブに考えがちで、悲観的な人は目の前の幸せを逃してしまいがちです。

幸せの基準は人それぞれですが、幸せを見付けるのが得意な人は、たとえ小さなことでも素直に幸せだと感じることができます。完全ではないにせよ、心がある程度満たされているので、マウンティングで人を傷付けたり、嫌な気分にさせる必要がないのです。

 

マウンティング女子の撃退・対処法

まずそもそもの話として、マウンティング女子はマウンティングがし易い人を狙っています。

マウンティングし易い人というのは、気が弱かったり、自分に自信がなったり、仕事等でどんくさい人、あるいは他と一風違った変わり者です。

基本的に言い返されたりするのは面倒ですし、場合によっては自分も精神的にダメージを受けるので好きではないのです。

理想は、喧嘩や格闘技で言うところのマウンティングポジションを取って、一方的にボコボコにしたいのです。

ですから、特に仕事で失敗が多くどんくさい人というのは、マウンティングのかっこうの的になります。失敗に対して指摘されても言い返せないですし、気持ち的にも沈んでいますからね。

あともう一つ狙うのは、嫌いな人です。

確かに反撃をされるのは好きではないのですが、やはり嫌いな人であればそれでも攻撃したいと考えます。

嫌われると、その相手の粗探しをするようになったりします。

なので、マウンティング女子にはなるべく好かれた方が良いのです。

 

仕返しはすべきじゃない?

ちなみに、マウンティングをしてきた相手に仕返しをしたいという気持ちを強く持っている人もいるようですが、これは危険な考え方です。

下手なことをすると相手に嫌われてよりマウンティングが激しくなります。

仕事では致命的な事態にもなり兼ねません。

ただし自分だけではなく他の仲間との共同作戦であれば話は別ですが、そういう状況はなかなか難しいと思います。

確かに、やられたらやり返したいという気持ちはわかりますが、同じ土俵に立つと泥仕合になる可能性が非常に高いです。

ですから、むしろ考え方を変えた方が良いです。

 

マウンティング女子に対する対処法

マウンティング女子がどんな相手を狙っているかを理解すれば、彼女達に対する対処法も見えて来ます。それは

①弱みを見せないこと

②弱さを感じさせないこと

③褒めること

の3つです。

①②については、上で述べた通りです。

③について、マウンティングしてくるような相手を褒めるというのはかなり抵抗を感じるとは思いますが、マウンティング女子は褒められること・人に認めてもらうことに対して飢えに飢えています。

そもそもそれがマウンティングの目的そのものでもあるわけなので、もしあなたがそのマウンティング女子を上手に褒めると、相手はすごく気分を良くします。

と同時に、自分に対して愛着が沸くので、

「この人をあまり傷付けたくないな」

「争いたくない」

という心理が働きます。

すると、マウンティングがゼロになるとは言いませんが、かなり減るはずです。

ただし、自分の目的がマウントをやめさせることであり、相手を見下した気持ちで言うと、マウンティング女子はそういう気持ちに敏感なので不快感を持ちますからそこは注意してください。

たとえば、極端に褒め過ぎたり、明らかに褒めるポイントでないところを褒めるととさすがに裏があるとすぐ見抜きます。

難しいかも知れませんが、あくまで相手を純粋に認め、正しく褒めることが大切です。

 

ちなみに、不満や不安を抱えている女性のマウンティングは、まだ相手に自覚や罪悪感がある分、対処がし易いです。

関係性によっては相手の話をじっくり聞いてあげると、ネガティブに考えてしまう原因が分かるかもしれません。

 

聞き流すのが対処法として難しい理由

対処法として聞き流すとか相手にしないというのが言われますが、あまり解決にならない可能性が高いです。

なぜなら、マウンティングをする人は相手の気持ちを沈ませることが目的だからです。

たとえば聞き流していても、もしあなたが内心で精神的にダメージを受けていたり気にしていたり、すごく腹を立てていたら、それを空気で察するのでますます狙われるようになります。

反撃をしないのでかっこうの的になるのです。

ですからもし聞き流すなら、本当に気にしないことが条件になります。

本当に気にしなければ、マウンティング女子があなたに対する攻撃をやめるのは時間の問題になります。

しかし気にしないのであれば、そもそもマウンティング女子に対して悩んでいないわけで、この対処法はもっとも難しいところではありますけどね。

 

まとめ

マウンティング女子の根底にある心理の特徴は、劣等感・不安です。

マウンティングする女性はそれを解消するために、他人を見下し傷つけ、優越感に浸ることで自分の心を満たそうとするのです。

ですからマウンティング女子に対しては、自分からその劣等感と不安を解消してあげる手助けをするのが非常に大切になってきます。

確かにこのような相手を良い気分にさせたり、自分よりも上だと思われるのはかなり癪でしょうが、そこはぐっと堪えて大人になる必要があります。

もし仕事等でこの先も付き合っていかなければならない相手であれば、必須になるのでぜひ覚えておいてください。