一度話が始まると10分20分当たり前というやたら話が長い人は、恐らくあなたに身近にもいるのではないでしょうか。

人と話すというのは本来楽しい行為のはずなのに、こういう人と話しているとなぜか楽しいどころか逆にイライラしてきたりすることもあります。

特に職場の上司等だと、頼んでもいないのにマシンガントークを繰り広げられ時間をやたらと取られてしまって、仕事もなかなか捗らず疲ればかりが溜まりがちになってしまいます。

本記事では、こういった話が長い人の心理・特徴と仕事での対処法についてまとめましたのでぜひご参考ください。

 

話が長い人の心理と特徴

他人と接することが大好き・寂しがり屋

話の長い人は他人と接することが大好きです。裏返すと寂しがり屋で一人で過ごす事が苦手であり、可能な限り誰かと居たいと強く願っています。

そのため、話を終わらせないように回りくどい言い方をしたり、どんどん話題を広げていったりという手段に出るのです。

このタイプの人は、けっこう人から煙たがられていたり、見下されていたりして多くの人は相手にすらしないので、普段から話し相手を探していて、ターゲットを見つけるとここぞとばかりにエンドレストークを繰り広げます。

 

静かな空気が嫌い

話が長い人には静かな空気が嫌いという心理があります。静かだと何となく暗い気持ちを連想してしまうからです。

そのため場がシーンと静まることを恐れていて、一生懸命喋ろうとするのです。

故に静かな環境が好きな人には煙たがられますが、逆にムードメーカー的な人物として必要となる場面もあります。

 

認めて欲しい・目立ちたい

話の長い人は得てして誰かに肯定して欲しいという強い気持ちを抱いています。たくさん話をすることで自分の存在をはっきりと認識されるという心理からです。

そのため誰が見ても目に入るように、リアクションもオーバーになりがちです。

自尊心が満たされ、価値のある人間だと感じることが出来れば、行動も落ち着きます。

 

空気を読むのが苦手

話が長い人はあまりよく考えず勢いで喋っているので、周りの雰囲気を感じ取ることが苦手です。そのため独りよがりな行動、自分がよければそれで良いという対応をよく行ってしまいます。

加えて天然な一面も併せ持つ人も多いです。

誰かに真正面から指摘されるまで、自分自身を客観的に見ることも苦手だったりします。

 

伝えたいことを上手く表せない

話が長い人は感情表現が不得意です。どうしたら喜んでもらえるか、また気持ちを素直に表せられるのか内心それなりに考えている方でもあるでしょう。

しかし言葉は勢いよくどんどん出てくるのに、決定的とも言える台詞にまでにはなかなかたどり着きません。深みのある決定的な言葉を生み出すには勢いだけでは駄目で、じっくり考える必要があるからです。

また、反対に悲しい気持ちを隠そうと必死になり得るときにも表れがちです。空元気であり、どういう自分でいたらいいのか迷いに迷われている方とも言えます。

 

話が長い人の対処法

イライラしても顔に出さない

話が長い人に対して、あからさまに嫌悪感を示したり、直接的に「話が長くて迷惑」と伝えることは当然ながら効果はあるでしょう。しかしながら、この方法は相手の自分に対する印象を大きく落とすリスクがあります。

少なくとも、顔や態度に示すのはよくありません。

特に相手が仕事関係の人で特に上司であったりしたら、自分の印象を悪くすることは何の得もないので、このような直接的な方法を取るのはお勧めではありません。

ただし、もう大して自分にとって重要ではない人物だと思うなら、イライラをはっきり表に出すことで相手は察して話の勢いが弱まるので、このような直接的な方法をとっても問題ないでしょう。

 

気持ち良く話をさせる

話が長い人に対して、逆に気持ち良く話をさせることも効果的です。

「そんなことをしたら調子に乗っていつまでも話が終わらなくなるのではないか」

という疑問を持たれる方もいると思いますが、確かにそれはあります。

しかしながら、気持ち良く話をさせればさせるほど、その相手からは好かれやすくなるということも言えるのです。

つまり、いかにして気持ち良く話をさせながら、話を長引かせないようにするかというスタンスが、自身にとって、あるいは相手にとってももっとも有益であるという考え方はできます。

もちろん、本当に調子に乗って止まらなくなるような相手なら、別の方法を考えなければなりませんが。

 

話を終わらせる雰囲気作りをする

話の長い人の話をいつまでも聞き続けていたら何時間も経ってしまうとか、そういう方もいるでしょう。

そのような話が延々と続く人に対しては、まずタイミングを見計らって終わらせる必要があります。

タイミングとは、一つの話が終わる瞬間です。その瞬間を逃すと話が長い人はすぐにまた新しい話を始めます。

ですから、一つの話が終わったらそのまま「話は完全に終了」という雰囲気作りをしてください。

その雰囲気作りとは、「他にやることがあって忙しい」であったり、「もう十分話したからそろそろ終わるべきだろう」的な空気です。

ただしもちろん、ここでもあからさまな嫌悪感を示すと相手を嫌な気持ちにさせるので、あくまで暗に示すよう意識します。

また、その際にたとえば上司に対して

「それでは、仕事に取り掛かりたいと思います」

とはっきりと述べることも良いのですが、このような切り上げ方は一つ間違えると失礼な奴だと思われるので、言うのであれば十分にタイミングを見計らうようにしてください。

 

ちなみに、「トイレへ行きたい」「今対処しなければならない仕事がある」等という切り上げ文句は、秘策とまではいきませんが有効な手段ではあります。

一度その場から離れれば、非常に高い確率で話を完全に切ることができるからです。

毎回使用していると不信感を持たれるようになるリスクがありますが、たまにであれば話が長い人も十分に理解を示してくれてしかも話も終わらすことができるので、やったことのない方はぜひ一度試してみてください。

 

話を膨らませない

また、話が長い人の話を膨らませないことも非常に大切になります。

「あっ、それって~~ってことですよね?」等と疑問を問い掛けたりすると、また延々と話が長引くことになります。人によってはその一言だけで一時間以上話続けたりもするので大変危険です。

ここでもし相手が重要な人物であった場合、

「それでは相手があまり気持ち良くならないのではないか」

と思われる方もいると思いますが、実のところそれはあまり関係ありません。

相手に好意を持ってもらう上で一番大切なのは真剣に相手の言葉に耳を傾けることなので、基本的には適度に相槌を打ちながら相手の言っていることに理解を示すだけで良いのです。

下手に質問をしたり自分から話題を提供したりして話を広げる必要はありません。

また、もしそこまで重要な相手でなければ、相槌の打ち方も何となく話に興味がないように「へ〜、ふーん」といったぐあいにすると、相手がリズムを失って言葉が出てこなくなったりするので、意識しても良いでしょう。

 

まとめ

話が長い人の心理と特徴としては、「寂しがり屋」「認めて欲しい」「静かな空気が嫌い」「空気を上手に読めない」「伝えたいことを上手に言葉にできない」等が挙げられます。

対処法としては、じっくり話を聞いてあげることを基本として、その上で調子に乗せ過ぎないように疑問を投げ掛けたり、わざわざ自分から話題を提供したりするのを控えます。

話題が尽きれば離れていくので、その時を静かに待つのです。

自分から嫌悪感を示したり、強引に終らせたりしなければ相手から嫌われることなく、話がいつまでも終わらないという事態も避けることができます。

ただし、話の長い人が仕事上の顧客であったり上司等であれば気持ち良く話をさせるというのは基本路線なので、そこを忘れないようにしてください。