「おはようございます!」

という呼び掛けに対して、何の返事もしない人。

子供や後輩であればさすがに呼び掛ければほとんど返されないことはないでしょうが、それでも本来自分から言うべきはずの立場なのにも関わらず、絶対に挨拶をしてこない人がいます。

ここではそんな挨拶をしない人の心理、その相手が子供・後輩・上司・夫といった場合の特徴的な心理と対処法をまとめました

 

挨拶をしない人の心理

コミュニケーションを取ることが苦手・嫌い

そもそも人と関わることが苦手・あるいは嫌いで、最低限のコミュニケーションの中、立ち回ろうと考えています。

可能ならば一人で過ごしたいと、自分の中で世界が完結しているのです。

結局、できる限り人と関りたくないので、挨拶をしないのです。

実際、挨拶をすることで相手に話す切っ掛けを与えることになるので、話し相手を探している人はここぞとばかりにベラベラ話し始めたりします。

それはこのタイプの人が一番望んでいないことなのです。

 

照れてしまう性格

挨拶をするキャラじゃないと自負しており、いざ行おうとすると顔を覆いたくなるような恥ずかしい気持ちを抱えてしまう方です。

心に思うだけならまだしも、中には赤面したり緊張の汗が流れるなど、精神的なプレッシャーを感じてしまう方もいます。

そのような方は挨拶を行うだけでも、一世一代の決意が必要です。この場合、挨拶をしないのではなくて、できないということになります。

 

積極性がない

意欲がなく受け身な心理のタイプです。挨拶はされれば返しますが、自分から進んで行うことはしません。

出された課題は無難にこなしますが、プラスアルファとして、何か自分で付け足そうとは考えません。

挨拶はしなくてもいいものに分類されているのです。

上司などお偉いさんが目の前に現れた時だけ、ちゃっかり挨拶を行う世渡り上手な一面もあったりします。

 

挨拶を通じて嫌な経験をしたことがある

自ら挨拶を行っても張り切りすぎと笑われたり、声が裏返って失笑されたり、そもそも返してもらえなかったのなら苦い思い出として残ります。

挨拶に対して負の感情を抱いていれば、どうにかして避けたいと感じてしまうのも無理もないでしょう。

ですから、こちらも挨拶をしないのではなく、挨拶ができないという心理タイプになります。

やっとの思いで行った挨拶も、相手の目を見ることが出来なかったり、うつむきがちになってしまう。

挨拶そのものが苦手なタイプと言えますね。

 

負けた気分になる

これは自分から挨拶をするのが負けだと考えているため、挨拶をしない人です。

この心理を抱えるタイプは劣等感が強いので、自分の挨拶によって相手の気分を良くするのが嫌なのです。何故なら、相手の気分を良くし幸せにすることは、相対的に自分が不幸になることを意味するからです。

劣等感が強いと、深層心理ではそのような思考が働いています。

 

挨拶をしない子供・後輩・上司・夫の特徴的な心理と対処法

挨拶をしない子供の特徴的な心理

【気恥ずかしいという気持ちがある】

子供は大人に対して怖がっていたり、緊張していたりして過剰に意識していることが多いです。

なので、ほとんどは挨拶をしない人の心理の1~3の理由が当て嵌まります。

 

また自分の子供の場合、大概は親のことを尊敬はしているのですが、何となく恥ずかしいという感情があります。

改めて挨拶するのもなんだかおかしい。と心の中で感じているのです。

この傾向は反抗期に近づけば近づくほど強くなり、親離れの証としても受け取れます。自然ことなので、何故挨拶を返してくれないんだろうと深く悩む必要はありません。

 

子供の対処法

自分の子供が自分や家族に対して挨拶をしない場合は、あまり無理強いするのは良くありません。

特に思春期の子供だと無理にやらせようとしたらますますイライラされるので、喧嘩になるだけです。

ですからそれでもして欲しいなら、もう挨拶は返してくれないものだと思って、根気強く自分から挨拶をし続けるようにしてください。

根気よく続けることで、いつの日か返してくれる時が来るかも知れません。

 

またその際の注意として、自分から挨拶をするときは出来るだけ笑顔でイライラしたり、暗い表情にならないようにすることです。だからと言ってベタベタとくっつく過ぎず、少し離れた位置から声をかけるのが一番です。

 

ただし子供が家族以外に挨拶をしない場合は、それは決して良いことではありません。

とはいえ、やはり上で挙げたように人それぞれ様々な事情がありますし、ほとんどは大人になれば自然とできるようになるので、こちらも無理強いをしても仕方のないところもあります。

挨拶に対して訓練などすると、意識過剰になって余計できなくなる可能性があります。

そんな中で一番の対策は、人自体に慣れる(コミュニケーション能力を付ける)ことです。

挨拶は最低限のコミュニケーション能力があれば自然とできるので、挨拶をするかどうかのみに囚われないことが大切です。

 

挨拶をしない後輩の特徴的な心理

【見下している一面がある】

他の人には挨拶をするのにあなたにはしない場合は、先輩であるあなたを見下していて、自分の方が上だと感じ取っています。

部活の先輩後輩なら自分の方が技術は上。というように、目に見える結果に優越感を抱いているのです。

また、挨拶しなくてもこの人は自分を邪険にしないという優しさが仇となっているケースも。

 

後輩の対処法

いずれにしても、人によって態度を変えるろくな性格の後輩ではないことは確かですが、舐められているあなた自身にも原因はあります。

ですから、舐められないようにするしかありません。

まずイメージを変えさせるために、今取り組んでいる分野で結果を出せるように努力しましょう。

また、少し先輩の威厳を見せるようにしましょう。

ただし、自分のキャラに合わないのに無理をするとますますカッコ悪くなって舐められるので、ほどほどにしてください。

やはり一番効果的なのは、結果を残すことです。

どんなキャラでも結果さえ残せば舐められることはありませんからね。

 

挨拶をしない上司の特徴的な心理

【仕事の成績に嫉妬している】

優秀な部下であればあるほど嫉妬心を起こす上司は、その優秀な部下が結果を残すと前のように温和に接することはなくなります。

挨拶をしないというのは一つの嫌がらせ行為で、余裕がないのでそのような子供じみた行動を起こしているというわけです。

これはパワハラであるとも言えなくはありません。

このような上司は自分の幼さを理解しなければ、今の立場から上に行くことはまずないでしょう。

こういう方は、どちらかというとほどほどに出来の悪い部下を愛する傾向が見られます。

 

上司の対処法

あなたがただ嫌われているわけではなく本当に優秀なのであれば、頭を下げたりご機嫌をとる必要はありません。そのような人なんだと心の中で把握しておき、今の業務に集中しましょう。

また、ずっと同じ上司の元で働くというわけでもないので、気楽にいるのが一番です。

ですが、返されなくても挨拶は自ら行う姿勢を保ち続けるようにしましょう。

どんな理由があれど、上司に対して挨拶をしないというのは問題行為です。

パタリとやめてしまえば、あらぬ陰口を言われてしまうことも考えられます。

 

挨拶をしない夫の特徴的な心理

【挨拶を行わない家庭で育った】

自分の親と挨拶を交わした記憶がなく、家族では行わないのが普通だという価値観が刻まれています。

なので挨拶を自ら行ったり、積極的に返そうとは考えません。

顔を合わせて

「今日の朝食は何?」「天気がいいなぁ」

という何気ない言葉が挨拶がわりだと感じているのです。

無理に挨拶を行わなくても平気であり、家族仲も悪いという訳ではないです。価値観の違いにより、ただ行わないということなので、嫌われていると感じる必要はありません。

ただ、「自分の方が働いてて偉いんだぞ」という気持ちが根底にあることが理由である場合、パワハラ的な態度だと言えます。

 

夫の対処法

「挨拶してよ!」と強引に迫るよりも、挨拶しない価値観の持ち主と気持ちを司り、その分会話の回数を多く取りましょう。

また、どうしても挨拶を行って欲しいのなら、自分から進んで声をかけようとする姿勢を見せます。

ただし返してくれなくても、それが原因で喧嘩に発展させるのだけはやめましょう。

大きな心を持ち続けていけば、やがて相手の価値観も次第に変わっていき、挨拶を自発的に行ってくれる旦那になります。

 

まとめ

挨拶をしない、あるいはしても返してくれない人は、どちらかというと悪い印象を抱く人が多いでしょう。

また、嫌われているのかなと不安な気持ちを抱えてしまう人も少なくはありません。

確かに本当に嫌われていることや性格に問題がある人もいますが、実はそれ以上に当の本人も葛藤する悩みや心理を抱えていたり、不器用な人であることの方が多いので、温かい目で見てあげてください。

また、決して「挨拶をしてくれなかった人」とレッテルを貼らず、その後の接し方も疎かにしてはいけません。

見返りを求めず続けていく姿勢が大切です。

いつかは挨拶を返してくれる日が訪れ、自発的な挨拶を行ってくれるようになることでしょう。