いつも自分の意見を押し通そうとしたり、納得がいかないと圧を掛けて脅してくるような強引な人がたまにいます。

特に弱い相手や自分の恋人に対してだけそうなる人はよくいますが、その一方でこんな人を苦手で嫌いだとか言いながらでも何だか好き、という矛盾した気持ちを抱いている人もいたりします。

これは一体どういう心理に基づいているのでしょうか。

また、もし好きになってしまって付き合うことになった、あるいは付き合い始めて発覚して関係を続けたいなら、どのように付き合ったら良いのか。

についてまとめましたので、周りにそういう人がいる、あるいは自分が当て嵌まると感じる方はぜひご参考ください。

 

強引な人が苦手なのに好きな心理

頼もしさに魅力を感じるから

現代では女性の社会的立場も過去にないほど高くなっているとはいえ、それでも全体として見た場合、女性は男性と比較したら立場が低く、どちらかと言えば守られる側なので、やはり頼もしい人を求めているのです。

そのため、最初は苦手だと感じていても、強引な中にふと頼もしいと感じさせれる態度・行動を垣間見た瞬間、あるいはその積み重ねでいつの間にか心惹かれているケースがよく見られます。

強引さは自信やエネルギーを感じさせるものでもあるからですね。

もちろん、そもそも強引さは自分勝手な態度であるため、そんな部分に嫌悪感を感じるのは当然と言えるでしょう。しかし過ごす時間が多ければ相手の苦手だと思うところにも慣れてくるので、徐々に不快感は消えていくのです。

そして、頼もしいという良い面が強調されていくのです。

 

印象に残りやすい

優しい人は実は記憶に残りにくく、恋愛対象としては少し変わった性格を持っている方の方が有利だったりします。

「あんな人」という第一印象であっても、記憶に残ることが出来れば相手の勝ちです。そこから好きにも嫌いにも心を左右することが出来ます。

なので、気がついたら好きになっていたというケースも珍しくありません。「嫌よ嫌よも好きのうち」という言葉があるように、実は嫌いや苦手だと思っている相手でも、意外と本心は好きだったりするのです。

ですが、さすがに根っからの苦手意識が強い方であれば、好きに変わることは難しいでしょう。

 

相手が舵を取ってくれて楽だから

受け身であっても強引な人は積極的に引っ張ってくれるので楽だと感じ、それが好意に繋がっている心理です。

人は自分にとってメリットがある相手だと、何もしなくても好きになってしまうという性質があります。それは頭では苦手だとか嫌いだとか感じていてもです。

メリットというのは人それぞれになりますが、女性の場合は受身スタンスを好む人が多いので、率先してどんどんやってくれる人に魅力を感じるのです。

逆に強引な人は自分が動いて率先するのを好むので、心の深い部分では、結果的にお互いのニーズが満たされている形になります。

 

相手が自分に気があると考える

相手から強く来てもらえるということなので、人によっては自分に好意があるのではないかという考えも過ります。そして人は好意を持たれていると認知すれば、何となくその人のことが気になるようになります。

その気になりの心理が恋だと勘違いすれば、後は好きになるスピードも速いです。

ですが普段から告白されることは日常茶飯事で、モテるのに慣れている人であればこの心理は働きにくいでしょう。

 

実はその性格に憧れているから

元の性格が大人しく中々自分から行けない人は、強引な人に対して2種類の相反する心理を抱きます。

それは「鬱陶しい・苦手」「羨ましい・憧れ」という心理です。

表面上には前者の方が強く出やすいので嫌悪することが多いのですが、心の深いところでは後者のような憧れの心理を抱いているので、嫌いな中にどこか好意めいた感情が生まれるのです。

特にそんな自分の控えめな性格を嫌だと感じている人ほど、後者の心理が強くなります。

 

強引な人に対しての付き合い方

素直に相手の行動に従う

「やめて欲しい」と刺々しい言い方をせず、時には相手に任せて、流されてみるのも一つの方法です。

様々な場所に連れて行って貰えば、勉強にもなりますし、視野も大きく広がることでしょう。

いつも否定的な態度を取る人であれば、素直な部分を見せた時、相手に対してもドキっとした感情を生ませることが可能です。

もちろん頭では強引な人が嫌いなのでイラっとしたり嫌な気分になることもあると思いますが、付き合うなら素直になった方が得です。

 

少しそっけない態度を見せる

強引な人は相手を選んでいる方も多いです。つまり、特定の人(強気に出ても大丈夫な人)に対してのみ強引な態度を取っている、本当は根っから強引なわけではないタイプです。

こういったタイプは相手の記憶に残るように、少しそっけない態度を取れば「何故」と疑問を沸かせることに成功します。

一筋縄ではいかない相手だと感じさせれば、何がなんでもこっちに気を向かせようと躍起になってくれます。

 

無理に合わせようとしなくても良い

内気な自分が好きではなく、強引な人に対して憧れも抱いている心理の人は特にありがちですが、自分も同じように積極的な人間になろうと、無理に性格を変えようとすることがあります。

しかし逆に相手はどうしたんだろうと違和感を感じ、引いてしまう可能性の方が高いです。

ある程度合わせようとするくらいなら良いのですが、あまり頑張り過ぎると痛々しくなってしまうのです。別にそんなに無理する必要はありません。

むしろ今相手が好意を抱いてくれているのであれば、あなたの今の性格が良いと感じていると考えた方が普通なので、もっと現在の自分に自信を持つようにしてください。

 

嫌だと感じる部分には拒否反応を取る

相手のペースに飲まれ過ぎてもいけません。嫌だと感じたら遠慮せず断るなど、時には拒否反応を示すことも大切です。つけ上がらせてしまい、相手に主導権を取られてしまうからです。

ただでさえ強引な人は調子に乗りやすいので、特に注意が必要です。

それでは折角付き合った意味がなく、二人の関係にも亀裂が入ってしまいますね。

はっきり断ることが出来る人間性であることを彼に示しましょう。嫌われるのではないかと恐れ過ぎても、どんどん強引さがエスカレートしていく可能性があるので、そうなるのが嫌であればある程度嫌われるのも覚悟で強く出なければなりません。

 

まとめ

恋は理屈ではないので、苦手だと感じた相手にも気がついたら好意を寄せていたというケースはよくあります。

また、強引な人は非常に頼もしく見えるので、女性の方であればたとえ自己中であっても魅力を感じる人も多いでしょう。好きになってしまっても自分自身を否定せず、気持ちを素直に受け入れてあげるのが一番です。

と言っても何でもかんでも相手に合わせていたらストレスが溜まる一方になるので、ここを超えてはいけないというラインをはっきりさせて、そこを超えたときは反撃をするなり、戦うのがベストでしょう。

その上で喧嘩が多くなって関係が終わるなら良し、と思うようにしてください。

もし思わないのであればひたすら相手のペースに合わせるしかないことになるので、それももちろん個人の判断ではありますが、お勧めはしませんね。

50対50の恋愛が理想なのに90対10、95対5の恋愛になってしまうと、基本的には辛いことの方が多くなるのではないかと思います。