人の話を聞かない人と会話をすると、ストレスが溜まってしまう。

それもそのはず、自分が一生懸命エネルギーを割いて話しているのに相手は上の空で、大事な話ももう一回しないといけないということになればイライラするのも当然と言えるでしょう。

ただイライラするのであれば関わらなければいいと、簡単に片付けられるものではありません。

その人との関係性よっては、関わらざるを得ないこともあるからです。

特に自分の子供であったり、母親であったり、夫であったりしたら・・・。

というわけで本記事では、人の話を聞かない人(子供や母親)の心理、性格の特徴や対処法をまとめました。

 

人の話を聞かない人の心理

自分にしか興味がない

まず自分にしか興味がない人は、相手の話を聞かないことが多いでしょう。

このタイプの人は、相手の話にはほとんど興味が湧かないので、聞くことを拒否してしまうのです。ただし、相手の話が自分の利益になるようなものであれば、興味を示すこともあります。

また、自分が大好きなので、相手の気持ちを考えず自分勝手に行動してしまうとも言えるでしょう。

人の話を聞くということは、多少なりとも相手に対して関心を持っていなければなりません。

聞くという行為は相手の言っていることを理解しようとしなければならないため、エネルギーを消耗するからです。

ですから、常に自分にしか目が向いていない人は、人の話を聞くことがなかなかできないし、しないのです。

 

話すことが大好き

人の話が聞かない人は、話すことが好きな人にも多いです。

それなので、相手の話を遮ってまで自分が話すことを優先させることが少なくありません。相手が話している時も、早く自分の話がしたいとうずうずしていたりするのです。

これは単純に、自分が話すことが楽しいからという完全に自己本位的な理由の場合と、相手の話より自分の話の方が面白いし価値があるという考えからの場合の大きく2パターンあります。

どちらのタイプも、相手の話を聞かないことに対し罪悪感は持ちません。

 

相手の話は聞く意味がないと考えている

人の話を聞かない人は、始めから相手の話は聞く意味がないと考えている場合があります。

さきほどご紹介した他人には興味がないタイプにも似ていますが、こちらの場合は相手を見下しているので、何を話されても自分の利益には繋がらないと考えているのです。極端に言えば、相手が話す時間は無駄だと決めつけています。

または、自分が1番正しいという考えが強いこともあるでしょう。その為、他人が何を話していても間違ったことだらけだと否定的に考えてしまい、素直な気持ちで聞くことができないのです。

しかし他人を否定して話を聞くことができない人は、自分よりも立場が上の人の話は聞くことが多いです。

なので、話を聞いてもらえず仕事に差し支えるのであれば、その人よりも立場が上の人に注意してもらうと改善することがあります。

 

コミュニケーションの能力に問題がある

コミュニケーションの能力に問題がある方は、人の話を聞くことが苦手です。この場合は、“話を聞かない”のではなく“聞くことができない”状態なのです。

コミュニケーション能力が乏しい人は会話の最中、相手が話すことを理解してどう受け答えするべきなのかを考えることに必死です。そして気持ちが焦ることから、相手の話を聞くことができなくなってしまうのです。

もしかしたら、過去に会話の仕方について指摘され辛い思いをしたというトラウマがあるのかもしれません。

たしかに、話を聞いてもらえないとイライラすることもあるでしょう。しかしこのタイプの人は悪気があるわけではないので、会話をする時は相手のペースに合わせて理解しやすい言葉で話すことをおすすめします。

 

人の話を聞かない人の性格の特徴と対処法

それでは、次に上に挙げた4つの心理タイプからそれぞれの性格の特徴を考えていきます。

 

1~3の人の話を聞かない人の心理について

1~3について考えられる性格の特徴は

A ただの自己中タイプ

B 人を見下すタイプ

C 自分の喋りに本気で自信があるタイプ

D 気付いていないタイプ

になります。

 

「AとBのタイプ」であれば、これは相当な問題です。

何故なら、原因が性格の悪さによるものだからです。

たとえば会社の部下であれば、聞いてなければ怒鳴りつけてやれば聞くようになります。

しかしながら母親や父親といった家族であったり、友達だったとしたら間違いなく強引な言い訳で反発されますし、あるいは聞き入れた振りをして本気で治そうとしないので、まともに聞くようにならないでしょう。

特に家族や身近な人に対しては気持ち的に緩んでいるので、他の人の話は聞いても家族の話はちゃんと聞かない、というのはあり得る話なのです。

ですから、もうそういう人なんだとして諦め、受け入れることを考えた方が賢明だと思います。

ただし、性格が悪い人であっても、家族や身近な人で舐められていても相手が自分のことを好きであれば、多少は聞く可能性があります。

嫌われていれば嫌われているほど間違いなくさらに聞かないので、唯一の対処法としてはなるべく好かれることになりますね。

あとは、本人の精神的な成長を祈るのみです。

 

「Cのタイプ」については、これもなかなか厄介な相手になります。

何故なら、自分に自信を持っているからです。

もちろん、本当にこの人の喋りが面白ければそれほど問題はないのですが、詰まらないのに勘違いしているのであれば、かなり質が悪いでしょう。

ですから対処法としては、何とかその人の話が面白くないことに気付いてもらうことになります。

そのための手段としては、ストレートに伝えるか、遠回しにさり気なく察してもらうかになりますが、大体勘違いしている人は遠回しの伝え方では気付きません。

ですから、多くの場合はストレートに伝えざるを得ないのですが、そのときは言い方に気を付けて下さい。

なるべく傷付けないように、ソフトに伝えるのです。

たとえばそのときに、

「あなたの話は聞くに堪えない」

「詰まらなさ過ぎて頭痛がしてくる」

というのではなくて、

「あなたの話はあなた自身が思っているほど良くはないよ」

と言ったり、

「あなたはもう少し人の話を聞いて、自分の話し方の勉強をした方が良い」

という言葉を付け加えたりすれば、その人もあまり傷付けず、納得をさせることができるでしょう。

基本的には性格が悪いわけではないので、ちゃんと思いやりを持って話せばわかってくれる可能性が高いです。

 

「Dのタイプ」については、これは別に性格上に問題があったり、謎の自信を持っているわけではありません。

単純に気付いていないだけなので、指摘すればすぐに治ります。

一番対処が楽なタイプですね。

ただし、前述のように、人というのは基本的に聞くより喋る方が好きですし、聞くのは相手の言ってることを理解しなければならないので疲れます。

これは理解力が乏しい子供には特に言えることで、子供は人の言っていることを理解するのに大人以上のエネルギーを使います。

たとえば、ケインズ経済学等の話を経済を全く知らない人が理解しようとしたら、いくら基礎を分かりやすく解説されても20分くらいでバテてしまうのは想像できるのではないでしょうか。

ですから、子供が得てして人の話をなかなか聞かなかったり、集中力が続かないのは仕方のないことなのです。

 

4の人の話を聞かない人の心理について

4の性格的な特徴については

A 自分に自信がないタイプ

Bアスペルガー等の精神疾患を患っているタイプ

等があります。

Aについては、コミュニケーションや聞くことに自信がなければそれはネガティブな意識になってしまうので、相手の話が理解できなくなったり、頭に入って来なかったりします。

Bについては、アスペルガー症候群や注意欠如多動性障害(ADHD)といった精神疾患を患っている人というのは、頑張って人の話を聞こうとしても聞けないことがあります。

しかしながら、4はそもそも相手の話が聞けないタイプなので、性格が悪いというわけではありません。

そのため、一生懸命努力して改善しようとしているので、対処法としてはその努力を認めてあげて、克服するための手助けをすることになります。

これは当然、子供に対するのも同じです。

人の話を聞かない子供は大概集中力がないか理解力がないかのどちらかなので、親としては叱るのではなくて、ちゃんとそれができるようになるためにはどうしたら良いか、一緒に考えてサポートしてあげなければなりません。

 

まとめ

人の話を聞かない人は、簡単に言えば自分のことが大好きで自分勝手な考えを持っていることが多いです。

しかしながら、話を聞く気があるのに、人の話の内容が理解できない人もいます。

相手がどのタイプなのかをちゃんと理解した上で、それに適した対処法を実践するようにしましょう。そうしないと事態は改善するどころか悪化しますからね。

特に子供に対しての対応は、特に間違えないように心掛けてください。