人間誰しも物事が自分の思い通りになってほしいと常に願っているものですが、実際はそうはならないことばかりです。

しかしながら、自分の望んでいないようなことが起こったら、すぐに拗ねてしまうという人がいます。

こういった人達の心理は一体どうなっているのでしょうか。

また、拗ねてしまった場合、どのように対処したら良いのでしょうか。

すぐに拗ねる人の心理の特徴とすぐに拗ねてしまう子供や旦那の対処法、自分の治し方についてまとめました。

 

すぐ拗ねる人の心理の特徴

もっと自分のことを見て欲しい

もっと自分に注目して欲しいという心理から、すぐに拗ねるという態度を取るタイプです。

このタイプは性格的に寂しがり屋で、一人で行動するのも苦手です。

視線を集めたいなら何か自分から行動したり声を挙げれば良いのですが、そういう素直なやり方ではなくて、拗ねて周囲を振り回すことで注目を集めようとするのです。

故に自分の他に誰かに注目が集まれば、さらに拗ねてしまいます。

 

自分に失望している

自分自身に怒りや情けなさを感じている心理からすぐに拗ねるタイプです。

たとえば自分の中で目標を立てれば、やはり達成したいと感じるのも当然のことです。

ですが当然うまくいかないこともあり、そのときに自分自身を許せず「何で出来なかったんだろう」と考えてしまいます。

非常に真面目な性格であったり、完璧主義者であることが多いですが、拗ねてそこでやらなくなってしまう人と、一旦は拗ねるけどもっとやってやろうという気持ちでさらにガムシャラになる人に分かれます。

 

期待値が高過ぎる

何かに対して過度の期待を持ちやすいために、すぐに拗ねる心理タイプです。

他人に対しての期待が高ければ高いほど、その期待は裏切られやすいです。

このタイプのすぐ拗ねる人は、他人に対して勝手に「これをしてくれるだろう」という期待を抱き、その期待通りにしてくれなかったときに拗ねてしまうのです。

自分勝手で、依存心が強いタイプと言えるでしょう。

 

シャイで自己を表現ができない

恥ずかしがりで言いたいことを素直に口に出すことが出来ないために、すぐに拗ねる心理タイプです。

察して欲しいと言わんばかりにイジけた態度を取ります。

伝えたい気持ちが強ければ強いほど、さらに拗ねてしまうのが特徴です。

口には決して感ずることは出しませんが、内心ではあれこれ深く考えているのも特徴です。誤解されやすく、不器用な人間性と見られるでしょう。

 

不利な状況を一変させたい

自分が拗ねることで自分にとって不利な状況、場の雰囲気が変わると見込む考えから、すぐに拗ねる心理タイプです。

このタイプは、拗ねているところを見せることでみんなが「どうしたの?」と心配してくれたり、「ごめん私が悪かったよ」と謝罪してくれるだろうと期待しています。

自分勝手な人ですが、非常に賢い策略家とも言えるでしょう。

 

すぐ拗ねる子供の対処&直し方

構ってあげる

子供が拗ねた態度を取る場合、1の「もっと自分のことを見て欲しい」が主な心理的原因であることが多いです。

両親にもっと甘えたい気持ちが根底にあって、それに4の「シャイで自己表現ができない」という心理も重なり、さらに拗ねてしまいます。

この場合は、単純に触れ合う機会をもっと増やし、愛を感じさせてあげることで拗ねた態度も自然と直るでしょう。

「何でそんな態度を取るの」と頭ごなしに叱ってはいけません。さらに今の状態が悪化してしまいます。

 

気持ちに向き合う姿勢を取る

自覚のありなしに関わらず、拗ねることで不利な状況を一変させたいと考えている子供も多いです。

子供はやはり守られる立場なので、この手が通じてしまうからです。

なので、このタイプの場合はあまり甘やかすのはよくありません。

ただし、だからといって「拗ねるな馬鹿野郎」といった具合に威圧的になってもいけません。

「拗ねても何にもならないよ」「誰も助けてくれないよ」といったように、ちゃんと子供の自立心が育まれるように接してあげてください。

 

すぐ拗ねる旦那の対処と直し方

優しくしてあげる

旦那の場合、「自分に失望している」という心理が中心にある可能性が高いです。

非常に精神的に疲れ切っている様が伺えますので、出来る限り優しく接してあげましょう。

女々しくて理不尽で腹が立つこともあるかも知れませんが、決して嫌味な態度を取ったり、貶すような言葉を投げ掛けてはいけません。

優しくすることで癒されるので、旦那は明日からまた仕事を頑張る気力を得ることができます。

別に怒鳴ったり腹の立つ言葉を言って来るわけではないのであれば、たとえ滅茶苦茶なことを言っていてもある程度受け止めてあげましょう。

 

物理的な距離を取り様子を見る

一度拗ねてしまえばもう理屈では利かなくなるので、話してもさらに腹が立ってくるだけで何も進展は見込めないでしょう。ですから、一度可能な限り距離を置きます。

部屋を移るだけでも構いません。

そうすることで旦那にとって拗ねた態度を取る相手がいなくなってしまうので、時間が経てば落ち着きを見せます。さらに旦那だけでなく自分も冷静になれるので、どっちにとっても良いです。

 

すぐ拗ねる彼女の対処法

彼女が拗ねた態度を取る場合、こちらも子供が拗ねる場合と同じく「もっと自分のことを見て欲しい」という心理が中心にあり、同時に「自分に対しての失望」や「期待値が高過ぎる」等の心理が存在していることが多いです。

そのケースだと「彼氏に甘えたい」という気持ちから子供のような態度を取ってしまっているだけなので、別に彼氏のことを軽視しているわけでも、嫌いになったわけでもありません。

ですから旦那に対してと同じで、なるべく優しくしてあげてください。

自分のことが好きだからこその態度だと考えたらむしろ可愛い態度だと受け取ることができるので、イライラする気持ちも起こらないのではないでしょうか。

 

ただし、あまりにも甘えが激しいと依存になりますし、また「不利な状況を一変させたい」等の確信犯的なタイプであればそれはどうかという話になってきますから、その際は「いつもイジイジするのやめなよ」と厳しい対応をするのもありです。

依存をされても構わないのであれば別ですが、そうでなければ厳しく言わないとどんどんエスカレートするので、生活にも支障が出て来る恐れがあります。

夫婦と違い恋人同士の関係ならば無理に我慢しなくても良いので、質として受け入れられないのであれば別れるという選択肢もありでしょう。

 

すぐに拗ねる自分の治し方

冷静に考える時間を数秒でも良いから取る

感情的になり行動すればやはりすぐ拗ねる癖から抜け出すことは一向に出来ず、周りに迷惑を掛けます。

ですからいつものあまのじゃくな癖が出そうになったら、何秒か時間を取り深呼吸を行いましょう。

トイレへ行く、というのも一つの手段ですね。その際にハッと気付かされて、ブレーキを掛けることができます。

単純に意識をする、というのも効果は十分に期待できるので、根気よく努力を続ければ少しずつ改善していくでしょう。

 

周囲の人を観察する

同じ年齢の人は、不利な状況になった際にどの様な態度を取る事が多いのかと観察します。そうすれば自分の未熟さに気付いて変えようという気持ちが強くなったり、イメージができるようになって意外と簡単に変えられたりします。

ただし比較という見方を強くしてしまうと同じような状況で拗ねてしまう自分に対して自己嫌悪を感じるかも知れないので、あくまで参考に、という気持ちで観察をすることをお勧めします。

 

まとめ

すぐ拗ねる人の心理の特徴としては、「もっと自分を見て欲しい」「自分に対して失望している」「期待し過ぎている」「シャイで自己表現がうまくできない」「不利な状況を一変させたい」等が挙げられます。

これらの心理はどれか一つ、というわけではなくて複合的に混ざり合っていますので、対処法はこれらのうちどれが特に強く出ているのか、という側面から考えていくと効果が出やすいでしょう。

治し方については、すぐに拗ねてしまうのはもともとの性格というよりも行動の癖ではありますが、けっこう根深いことが多いです。

ですから簡単ではありませんが、都度自分としっかりと向き合い、反省するという地道な努力によって少しずつ改善していくことができるでしょう。