完璧主義者というのは、物事をきちんとこなすしっかり者でとても頼れる存在なのですが、その一方で失敗に対して過剰に反応するため周りにいると疲れると思われてしまうタイプではあります。

実のところその心理はどうなっているのでしょうか。

またこのタイプが自分の身近にいる場合、どのような対応、付き合い方をするのが良いか。

本記事では、完璧主義者についてその典型となる心理的特徴と仕事や恋愛等での付き合い方についてまとめました。

 

完璧主義者の心理的特徴

自分にも他人にも厳しい

完璧主義者はミスをミスミス見逃せない、与えられた仕事はきちんとやらないと気がすまない等、決して妥協をしない自分に厳しい性質を祖兼ね備えています。なので一般的には仕事に対しても大変熱心で、能力も高く優秀な人材です。

ですが一方でその完璧さを他人にも要求するところがあり、人によっては「面倒」「疲れる」という印象を受けてしまいます。そのため仕事面では頼りされたり尊敬されている一方で意外と良く思ってない人もいたり、プライベートになると距離を取りたいと思われたりする傾向にあります。

 

要求が通らないと感情が高ぶりやすい

完璧主義者は自分が提示した要求が通らなかったり予想外の出来事が起こると、穏やかな心情を保てなかったりします。イライラして怒りに表れる方もいますし、気分が落ち込むなど悲しさに出る方もいます。

完璧さを求めるゆえ、予想の範囲を超える物事には滅法弱く、上手く対応出来ないのがたまにキズです。ポーカーフェイスを貫いても、貧乏ゆすりが止まらなかったり、どこかソワソワ落ち着かないなど行動に表れている場合があります。

逆に、いつもと違うと感じたら自分の理想通りにことが進まなかったんだと察することも出来るでしょう。

 

実は寂しがり屋、見放されることを極度に嫌う

完璧主義者は独りが嫌いで、周りの目が気になりやすいです。

また、仲良くしていた人がいつもと少し違う態度を取るだけで、何かしてしまったのではないか、非常に不安を感じてしまいます。

人の心は自ら操ることが出来ないので、移ろいやすいものには弱いです。また、自身の性質上、訳を聞きたがりますが、その行動に相手の反感を買う可能性が高くなるので悪循環に陥りやすいです。

 

仕事や恋愛での付き合い方(対処法)

全ての意見を受け止めず、ある程度流す

完璧主義者の方は要求の難易度が高かったり、それだけでなく少し本質からズレている部分が見受けられます。

全ての物事を受け入れて、相手のペースに合わせてしまうとどっと疲れやすいので、ある程度は受け流す気持ちが大切です。

全ての意見は鵜呑みにしなくて良いということです。もちろん全部流してしまえば愛想を尽かされてしまうので、ところどころは向き合うようにして下さい。

 

あやふやな約束ごとは作らず、決めたらきちんと守る

約束を破る行為は、完璧主義者の方にとってみれば裏切りと同等の行為に当てはまります。

守れそうにない約束ごとは作らず、決めた約束ごとは必ず果たすようにしましょう。

また、守れそうにないと感じたら、事前に報告するなど、無視するような行動は行わないように気をつけてください。その一件からあなたのことを嫌いになってしまう恐れがあります。

 

ダメな部分をはっきり指摘しない

完璧主義者で完全無欠の方でも、人間なのでたまには失敗することもあり、本人は気恥ずかしさを感じています。

完璧な方の弱い部分を見ると親近感を覚え、ついつい失敗について触れてしまいますが、そのような行為は行わないように気をつけましょう。

指摘がはっきりしていればいるほどプライドを傷つけ、人によっては立ち直れなくなってしまいます。

あるいはその指摘を根に持ってこの先ずっと目の敵にされるので、何も良いことはありません。

概して完璧主義者の心はガラスのように繊細なのです。

そっとしておくか、軽く触れるだけで後は余計なことは口に出さないようにしましょう。

 

いつもありのままの自分でいる

失敗を許さない完璧主義な方に恋をしてしまうと、自分も高みにいきたいと感じてしまうものです。なので自分をよりよく見せたり、偽りの自分で接してしまう場面も多く見受けられます。

一度決めたキャラを守り通せる自信がないのなら、ありのままの自分でいるようにしましょう。最初は完璧にこなしていても、元々の性格ではないのでいつかボロが出てしまいます。

完璧主義者の方は、最初と性格が違うと疑問を抱き、昔の君の方が良かったとつい口をついて出てしまうはずです。ありのままの自分でいれば、その後それ以下には決してならないので、偽った自分で接しないことが大切です。

 

相手のペースに合わせず、自分のペースにさり気なく乗せる

完璧主義者の方は自分のペースに乗せようと罠を仕掛けてきますが、早々とかかる必要はありません。

待ち合わせは必ず完璧主義者の相手が決めるという場合、時には自分から意見を出してペースをこちら側に寄せましょう。相手に肯定すれば気分を良くしますが、それを繰り返すとどんどん付け上がっていく場合はあるので、時には意見を交えて変えさせるように誘導させます。

わかりやすく意見をすれば、否定的な態度を取っているんだと勘違いさせてしまいます。

なので、あくまでもさり気ない誘導が大切です。少しずつ行えば相手のペースを完全に崩せ、気がつけば性格もマイルドになったというケースも考えられます。

 

相手を不安にさせる行動は行わない

恋愛で駆け引きは重要ですが、その行為が相手を不安にさせている場合があります。

特に完璧主義者の方は不安を溜めやすく、いずれ爆発する可能性があります。

不安を爆発させてしまうと、束縛し始めたり、一緒にいる時に怒りを露わにする場合も考えられるでしょう。他の異性と会うときは前もって言い、別れようという言葉は遊びでも言わないように気をつけてください。

不安にさせる行動はどういうものかわからない場合、相手と自分の立場を逆転させ、自分がされて嫌だなと感じることを考えましょう。

それらの事柄は相手にとってみても嫌だなと感じることです。間違った駆け引きは関係を拗らせるので、ほどほどにしておきましょう。

 

まとめ

完璧主義者は確かに実力のある人が多いけれども、その一方で弱点があり、気持ちの弱さや精神的な病気と紙一重な側面もチラホラ伺えます。

なので、自分と違う人間なんだと一線を引く必要はありません。弱味が伺えても決して指摘せず、安心させてあげるようにそばに居てあげましょう。だからといってペースを合わせっぱなしにしてしまえば主導権を握られ、どんどんエスカレートしてしまうので、その辺はうまく自分の主張も織り交ぜる必要はあります。

完璧主義者と上手に付き合っていくことは簡単ではないかも知れませんが、しっかりしていて頼りになるタイプなので上手く関係を築ければきっと様々な意味であなたの人生にとってプラスになるので、なるべく苦手だからと避けるのではなく、積極的に関わりを持つようにすることをお勧めします。