世の中には、概して物事を適当に考えているタイプの人がいます。

いわゆるいい加減な人ですが、いい加減な性格が必ずしも悪いわけではないのですが、振り回されて困っている人がいるのも事実です。

ではそんなタイプの人とは、どのように接すれば円滑に関係を築いていくことが可能なのでしょうか。

そこで本記事では、いい加減な性格の人の心理的な特徴と、仕事や恋愛における対処法についてまとめました。

いい加減な人と日常的に関わっている人だけでなく、自分がそういうタイプだと思う人にも参考にして頂けたらと思います。

 

いい加減な人の心理的特徴

冒頭でも触れたように、間違いなくいい加減な性格には良い面もあります。

たとえば物事を重く捉えないことで、周りも自分の悩みがバカバカしく思えてきたりとハッピーにさせるポテンシャルは優れているのです。

ただしここでは、主に悪い意味でのいい加減な人の心理的特徴を挙げていき、この性格タイプの長所や性質のメリットについてはまた別の記事で特集したいと思います。

 

自分に厳しくなれない甘さがある

いい加減な性格の人の多くは自分に甘く、ミスをしてもほぼ自身を責めたりしません。

その一方でけろっと嫌な記憶を忘れることが出来るので、楽観的な性格の持ち主とも言えますが。

自分のことが大好きだからこそ厳しくなれない。未熟な一面が伺えるのです。

責任感がなく、失敗しても上の者がカバーしてくれるだろうという他人任せなところも。幸福度は高いですが周りの反感を買いやすいです。

 

他人の気持ちになって考えることが出来ない

いい加減な性格の人は、得てして自分目線で物事を考えがちになってしまいます。

だからこそ他人の気持ちになれず「自分が良ければ良い」という価値観を持つことに。

このような方は小説に触れる機会がない人も多く、感情移入を行う機会が極端に見られないからこその結末とも言えます。また、何かしてもらうのが当たり前というように、受け身な人生を多く過ごしてきた事も原因です。

 

人生楽したいと思っている

いい加減な性格の人は得てして、「頑張っても報われないこともある。それなら日々楽をして過ごしたい。」という気持ちを抱えています。

努力しても実を結ばなかった経験を何度か体験していれば、このような考えになってしまうのも無理はありません。

棚からぼたもち。何か良いことがあればラッキー。というように、その日暮らしを楽しんでいるのです。心の奥では「これじゃいけない」と思うこともありますが、直ぐに打ち消されてしまいます。

 

失敗しても反省しない

いい加減な性格の人はミスをしてもなかなか反省をしないので、その失敗から学ぶことができません。

素早く切り替えようと、忘れることに力を尽くしているのです。反省すれば同じ失敗を繰り返すこともなくなりますし、人間的にも成長することが出来ます。

その過程を飛ばしてしまえば、適当な人になってしまうのは無理もないでしょう。

見たくないものは徹底的に見ないという、自らの壁を作りがちです。

 

ちなみに、反省をしない生き方を推奨する人もいますが、反省をしなくても現実と向き合い、改善の気持ちがあるのであれば話は別です。

しかし悪い意味でいい加減な性格の人というのは自分に甘いのでそういう気持ちを持ちません。

 

いい加減な性格の人の仕事等での対処法

親身になりすぎない

気遣いの言葉や、とことん目にかけてあげる手助けは行わないようにしましょう。

心理的特徴のところでも挙げたようにいい加減な性格の人は得てして自分に甘いので、こちらが下手に出れば、何をしても許されると調子に乗らせてしまうので実態が悪化します。

一言二言言葉をかけてあげるだけで良いのです。親身になりすぎてしまうと、良いように扱われて苦しくなるので放任するのが一番です。

 

期待しない

いい加減な性格な人に対しては、良い結果を期待したり、何かしてくれるだろうと謎の見込みは行わないようにします。

期待してもその通りに実行してくれる人は数少ないからです。

期待すればするほど、予想通りにならなかった場合感情が揺さぶられてしまいます。

伝えた内容通りに事が進んだらラッキーというくらいに軽い気持ちでいましょう。期待が大きすぎる人であれば「裏切られた」「信用していたのに」と大きく傷ついてしまうので注意です。

 

変えたいと感じるなら厳しく接する

相手の性格を変えたいと思っているのなら、厳しく接するように心がけましょう。

ただしいい加減な性格の人は得てして自分に厳しくされることを嫌いますから、そこは十分に注意を払わないと心が折れてしまいますので、そこは注意しなければなりません。

ミスしたらしっかり叱ると同時にフォローは忘れないというように人間性を長させていく手助けをしていきましょう。

また、きちんと業務に取り組んで成果を出してくれたら、過剰に褒めるくらいが丁度いいです。飴と鞭を使い分け、適当な性格を脱却させてあげましょう。

 

ちなみにですが、厳しくするなら必ず明らかに問題のあるいい加減さを指摘するようにしてください。主観で気に入らないところを厳しく叱るのは、その人の良いところまで消してしまいます。

 

待ち合わせの少し前の時間を指定する

待ち合わせを行うときは、来て欲しい時間きっかりの時刻を教えるのではなく、少し早めに指定します。

いい加減な性格の方は待ち合わせ丁度に来ることは珍しく、寝坊したといって遅れて来て相手を困らせてしまう事もしばしばです。

指定時間を早めてあげる事で結果、丁度良い時間に落ち合う事が可能です。初めて待ち合わせを行うときは様子を見て、大幅に遅れて来たと感じたら、次回からこの方法を用いましょう。

 

いい加減な性格の人の恋愛での対処法(付き合い方)

明確に指示を伝える

いい加減な性格の人は、ものをはっきりさせておかないと意味不明な解釈をしてしまいます。

ですから、デートを行う際にも、どこどこに行き、ここにも訪れる。というように、言葉で指示を出してあげます。

また、予定を相手に組ませるよりも、こちら側から指定する方がスムーズに事も進みます。

明確な指示は曖昧さを回避出来ますし、行動を行う上で相手のペースに引きずられることもありません。自分がさり気なく主導権を握れるというメリットも感じられます。

 

イベント毎が近づいてもサプライズはないと考える

付き合って一年記念日。

二人にとって特別な日でも、相手からのサプライズはないと最初から受け止めておきましょう。

いい加減な性格の恋人にそれは期待すればするほど裏切ってくる場面が考えられますので、最初から頼りにしていない方が良いです。

むしろ自分からサプライズを見せる方法を取った方が無難です。

期待してない中で、何か行ってくれたのなら嬉しさは倍増します。日にちが進めば意識もしやすいですが、高まった気持ちは持たないように、抑える力をつけましょう。

 

きちんとした示しを見せる

いい加減な性格だからといって、こちらも適当に対応するのはいけません。

それではグダグダな関係になってしまいますし、自分もだらしない人間になってしまいますからね。

自分が手本となるように、相手に真似して欲しい態度でいることを心がけましょう。

最初は上手くいかないかもしれませんが、徐々に感化されていき、理想の性格に正すことが出来ます。その為には広い心、多少の我慢は必要です。

ただし、もしあなたが厳格過ぎるであれば、相手にある程度は合わせた方が逆にお互いにとってバランスが取れるかも知れませんので、そういう視点の持っておいてください。

 

性格を理由に「別れる」は逆効果

こんなところを治して欲しい。治さなければ別れるという、破局の言葉を免罪符に使わないように気をつけましょう。

プレッシャーを与えてしまっているので、提示された時点で別れを意識する場合があります。

いい加減な性格の人は基本プレッシャーを嫌いますから、本気で治そうという気持ちを持つよりもただ相手に不信感を募らせてしまう可能性の方が高いのです。

もし本当に治してもらいたいなら、相手に丸投げするのではなくもう少し自分から歩み寄って、「二人で治していく」という意識を持つようにしましょう。

 

まとめ

いい加減な性格の人は得てして自分に甘いという心理的な特徴があります。

ただし、自分に甘いことが必ずしも悪いわけではありません。

一例を挙げると完璧主義者は周りにも完璧を求めますし、自分にだけ厳しい人も一緒にいて疲れてストレスになるので、自分に甘い部分を完全に消す必要は全くないのです。

とはいえ、その結果として周りに依存等をして迷惑を掛けたり全然成長しないという形になっているのであれば、それは問題視しなければならないでしょう。

 

また、いい加減な人は付き合い方次第で、円滑にコミュニケーションを築くことが出来ます。

なぜなら、自分に甘いために基本的に本人は機嫌が悪くないからです。

一番大切なのは期待をしないことで、予想通りの答えが返ってこなくても高ぶった感情は持たないようにしましょう。また、性質を理解した上で付き合って行くと、相手にイライラしてしまう場面も減っていきます。